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2012年7月10日 (火)

静かな山の古木・ヤマナシの香りと実り

 

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 “森とも”から「思川通信」が届いた。彼女は森びとインストラクター一期生だ。3~4年前、彼女の案内でヤマナシの古木を観て、天然梨の実をご馳走になった。そのヤマナシの報告がこの通信に載っている。

 

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 「今年のヤマナシの花ぶりは見事だった。満開の花々がいっせいに空に向かって掌を広げ、それはまた、この日に花を開かせた喜びが白い大きな炎となって青空に燃え上がっているようにも思えた。このような光景を以前も経験したことがある。それは五年前の当会のお花見の前後だったと思うが、同行者と共にこの花を仰いだ時だった。人々の去ったところに誇り高く咲く花。同行者が詠んだ歌も懐かしい。・・・あれから五年。ヤマナシの木の周辺はすっかり景色が変わってしまった。あの杉林はすっかり伐り拓かれ、奥深いと思われた山はあきれるほどの明るさで眼前に迫ってくる。その山肌を伐り裂いて進む県道工事。ヤマナシの木の下を流れていた山からの澄んだ小川は、泥を抱える石の目立つ川と化し、心なしか水生昆虫の数も少なくなったように思う。黄色く輝いていたがカジカの卵はついに見つからなかった。だが、ヤマナシは残っている。しっかりと残っている。この古木がどれだけの時を過ごしてきたか、この地に生きてきた人々の証としてもこの木だけは生き延びさせたい。今春、見事な花を咲かせた木だ。秋にはきっとたくさんの実をつけるだろう。このヤマナシの種を拾って、ポットで育てあげたい。種が芽吹いて苗木となった時、ここに持ち寄って植えたい」と。(栃木県・Tさん)

 

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 筆者も3~4年前に拾った種を蒔いた。現在その内の2~3本が育っているが、当時一緒に蒔いたポポーの苗木なのか区別できない。Tさんに確かめていただく。今秋、自然の恵みの有難さと素晴らしさを改めて身体に染み込ませたい。(OWL)

 

 

 

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