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2017年3月

2017年3月21日 (火)

彼岸桜の美しさと山菜を食して気分一新

 気持ちのいい朝、二人で散歩していると、市役所の横に花が咲いているのに気づき足を止めた。ピンクの桜が満開に咲いていた。携帯カメラで写真を撮り、自宅でこの桜を調べてみると、彼岸桜という。バラ科の植物の一種でお彼岸の時季に花をつける桜、と分かった。桜のシーズンは花より花見だが、国内だけでも600種類以上もあることに驚いた。

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 足尾の“さくら”は、人と同様に他の生きもの達にも喜ばれている。足尾では、猿やヒヨドリたちの大人気だ。桜の花から考えてみても、人は森に生かされていることが分かる。 

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 ポカポカ陽気に誰もがワクワクするのは太陽と木々たちの舞台に人が寄り添っているに過ぎない。当たり前のことだが、草木は全ての生き物の命を守るために必至で生きている。どうして命を守ってくれるのか。木々は隠された知恵をもっているのか、そんなことを思ってしまう。多分、人間の五感よりも優れた知性をもっているのかもしれない。

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 私が応援している只見・布沢集落の春の妖精(カタクリ、ユキワリソウ、フクジュソウ、イチリンソウ、ヒトリシズカなど)たちは、雪解けを待ちかねたように芽吹き、急いで花を咲かせ、木々が葉を茂らせる夏前に地上から姿を消す。命をつないできた植物たちの生き抜くための知性、逞しさに近づきたいものである。

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 人間社会では、国会中継を観ていると、“偽”がまかり通っている。野党が追求しないと化かの皮が剥がれない、というお粗末劇が演じられている。この「偽劇」は有権者の大人たちが演じさせている、と言っても過言でない。政治家をプロデュースするのは有権者の大人だが。いつまでも“我が家の春”に慕っていると“生存が不安定”な社会になってしまう気がする。

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 何百年も生き、全ての生き物たちの命を育んでいる木は凄い。木を支えている根はどうやって、何百年生きる術を研ぎ澄ましているのだろうか。木から教えられる事は多いし、まだ、分からないことだらけではないのか。山菜のえぐみを頬張り、“冬眠”から目覚めなければならない時代に入った私たち。

 近くの公園で、美しい可憐な草花の逞しさに心を癒し、森の恵を食して、気分一新。「生存が不安定な時代」を迎えない為に、分かっているが何もしない“つもり(びと)”ではなく、できることを実行に移す”つくり(びと)“ になる時代は待ったなしだ。(理事 大野昭彦)