2021年9月17日 (金)

山と海に木を植えて、暮らしの基盤を健全にできないか

 シニア世代に入ると時間の経つのが早いと感じる。そんな時、どういう訳か自然と触れ合い、四季の変化を受け止める時間を大切にし、自然の恵みをいただき生きていることの喜びを大切にしたいと思う。2 夏から秋の気配を感じている今、昨年から始めた家庭菜園と海釣りで秋の足音を感じている。夏野菜は大収穫で家族は自然の恵みをいただくことができた。ところが、湘南の海は“磯焼け”になって、海の森が剥げて深刻な環境問題になった。磯焼けの原因は色々なことが考えられるが、海水温の上昇、海流の変化による貧栄養化、ウニ(藻食動物)やアイゴなどの海藻を食べる生物による食害が原因と言われている。Dscn7661 Dscn7667 長年のお付き合いのある県会議員は、変わりゆく沿岸海洋環境を何とかしたいと地元の漁師やダイビングショップの有志でウニの駆除を行い、海藻を増やし、湘南の海を砂漠化させない海藻群の再生に取り組んでいる。Dscn7730

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 豊かな海を維持するためには直接の対応と合わせて、森林が創り出すミネラルや腐殖酸による栄養塩類の吸収能力を高めるなどの機能により、海の生き物の住かとなる海藻を育てている。神奈川県は海あり山ありで、県民はその生態の働きによって生活している。海の森づくりの仲間たちに、“山と心に木を植える”活動を呼びかけてみたい。(神奈川県FC 木之下貴弘)

2021年9月15日 (水)

森に生かされている生活を振り返る秋

Dscn1978  9月に入り、青空を待ち望んでいるが福島県ではその機会が少ない。雨の日が続いたら急に温度は下がり、秋が一気にやってきた感じ。季節の移り変りが短くなり、それも急激に変化していると思う。

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Dscn1971  この時季、ヤマグリを拾って、渋を取って甘い生栗を食べていた。実が大きい屋敷栗の大味とは違っていたことを思い出す。小学校の秋の運動会では親が持参してくれた栗ご飯がとても楽しみだった。このヤマグリの幹は腐りづらく長持ちするということで家の土台の材に使われていた。三内丸山の櫓の柱を想像すると先人の知恵が受けつながれていることが分かる。ところが、以前、北海道のヤマグリは枕木に重宝されて乱伐され、材として使えるヤマグリが少なくなってしまったという話を聞いたことがある。強欲はやがて生存を危うくする。

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Dscn1963  福島県会津地方は降雪の多い地方では、人家を吹雪や着雪から守るために屋敷林が今でも大切にされている。街では、街路樹を植えると落ち葉掃除が大変だ、野鳥や害虫が集まって街が汚れる等で、木々が悪者扱いされている所がある。

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Dscn1962 「複合災害」という有事の時期、虫の声、秋色の葉の輝き、そして秋の恵みをいただきながら、生存できている足元をみつめあっていきたい。

Dscn1477  今年の第9回南相馬市鎮魂復興市民植樹祭は10月24日(日)に「市民限定」の規模縮小で開催される。来年は10周年を迎える森の防潮堤の木々。改めて、その生長と森づくり活動の足跡をみつめていきたい。(福島県FC 齋藤 章)

2021年9月12日 (日)

宮脇先生の遺志を貫く心を耕す

 故・宮脇昭先生指導の森づくりは秋田県でも進められています。植樹は小坂鉱山跡地(秋田県鹿角郡小坂町)で行われています。この森づくりは、現在の「DOWAホールディングス株式会社」が主催し、「自然との共生を誓い、また将来を担う子供たちのために持続的な環境型社会の構築に努めていく」という目的に向かって進められています。(2007年建立した記念碑に刻まれている)

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     2019年の植樹祭

 当県FCは2006年からこの森づくりを応援していますが、この2年間はコロナ感染防止のために植樹祭は行われていません。これまで参加してきたFCメンバーからは、「コロナで植樹祭が中止らなっているが、再開されたらまた参加したい」(Iさん)、「子供たちの未来のための植樹が地元で出来ること、この森づくりが地域住民にとって重要な行事になっていることは素晴らしい」(Tさん)という声が私に寄せられています。

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P7240458  秋田FCとしては、待ちの姿勢ではなく、記念碑に刻まれている目的のために、活動の裾野を拡げていくことが求められています。間もなく集うメンバーたちとの話合いでは、シニア世代の心に鞭をいれ、少しでも宮脇先生の遺志を私たちの心に燃やし続けたいと思っています。

P7240465 (秋田県FC 大山博延)

 

2021年9月10日 (金)

自然界の力に励まされて南房総市の森づくり

 8月末、10月の活動計画の現場を見てきました。千葉県南房総市の花嫁街道を歩き、第二展望台付近まで登ってきました。街道の途中には草が腰くらいまで伸び、道に覆いかぶさっていました。一昨年の台風の影響で木が倒れ、木々の隙間から太陽の陽が差し込み、草がイキイキしていました。

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Photo  森の中では、風で落とされた木の実が落ち、そこは陽が地上に差し込んできてことで、実生が元気に育っていました。自然界の元気度とその循環のひとコマをみることができました。また、8月の大雨で道は土砂が流れ、歩きづらくなっていました。

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Photo_3  道の周りの木々は、一昨年の台風で根元から倒れ、台風の猛威の恐ろしさを実感しました。その他に気付いたことは、木の幹に小さな穴から木くずみたいな粉が出ていました。木が衰弱して、そこに虫が穿孔し、その時に出された木くず(粉)ではないかと思いました。この木を見上げると、葉は茶色くなっていました。「ナラ枯れ」調査をした当時のことを思い出しました。

Photo_4  来月は、この現場を見て、街道の補修と温暖化にブレーキをかけていく話合いを計画しています。(千葉県FC・ 武田と相川)

2021年9月 5日 (日)

森の生きものたちの社会を覗いてほしい!

 今月は久しぶりに足尾入りができる。憲法9条を大切にしている皆さんに足尾での森づくりの話をする機会があり、話を聞いてくれた皆さんが現場を見たいというので案内することになった。16年前は草地だった急斜面に森が育っている様子を案内できることが嬉しい。多くのボランティアの森作業、それに応えてくれた土壌分解動物たちとの共同作業の様子を案内したい。

2006     2006年の「臼沢の森」

 15年前、森びとインストラクター養成で教えられた「木は根、根は土が命」、その土は土壌分解動物(ミミズ、ササラダニ類)がつくるという現場をみてもらう。その働きぶりを説明するために、約1坪の庭に穴を掘って生ごみを埋めてみた。どの位で土になるのかを試してみた。8月上旬、深さ10cmの穴に生ごみ入れ、5cm位の土を盛った。2週間後に穴を掘り返してみると、卵の殻や野菜類の形はほとんど見えず、大根の皮のみが残っていた。ミミズが2~3匹見えた。5日後には、土を掘り返すと、殆んど土になっていた。ネズミや他の生きものの動きもあったと思うが、改めて土壌分解動物たちの働きの有難さを実感した。

Photo_3        生ごみ

Photo_4      2週間後の土

Photo_5    足の下で働く土壌分解動物たち

 これからの「臼沢の森」は落ち葉が堆積するシーズンに入る。風に飛ばされる落葉もあるが、足尾に皆さんには、忙しくなる森の生きものたちの社会の様子を描いていただければと願う。その恵みで私たちは生存している。

2021082 (東京FC・松井富夫)

2021年9月 2日 (木)

ヤング世代に助けられながら森の防潮堤用の苗づくり

 先月24日、私たちは南相馬市「鎮魂復興市民植樹祭」に提供するポット苗と、荒浜・名取「いのちの森」に補植するための苗分け・ポット苗づくりをJREU仙台の組合員の協力を得て、403個のポット苗を作りました。

Dsc01056  ドングリ拾い、ポットに種を蒔き、撒水、草取り、ポット分け等の作業をしながら苗木を育てています。冬の寒さや水やりが行き届かず枯れてしまったり、葉に虫がついたりと、苗づくり作業では自然の厳しさを実感しています。

Dsc01062  今年も昨年同様、南相馬市植樹祭は縮小開催となり、ポット苗を送ることはできませんが、名取「いのちの森」の補植がまだまだ必要です。

Dsc01061  ポット苗づくりを通じて、生態系を保つ上で必要な森林を再生し、一本でも多くの木を植えることの大切さを組合員と共有しながら、ポット苗づくりを行うことができました。JREU仙台の皆さん、ありがとうございました。(宮城県FC・林雄一)

2021年8月30日 (月)

宮脇先生、天空の森から応援してください。いのちを守る本物の森づくりを!

 「一番困難な場所で森がつくれれば、世界のどこでも森がつくれる!」2004年9月、足尾銅山跡地に立った宮脇昭先生は、草の生い茂った松木村跡の土を掘り、手に取って匂いを嗅ぎました。

 「地球温暖化にブレーキをかけるために、温室効果ガスの吸収源となる森をつくる」という「森びと」の調査に同行させていただいた私に「土の匂いがするか。匂いを嗅いで、舐めてみなさい」と言われ、茶色い砂の多い土壌からは、ミミズなど土壌動物が分解したあとの腐葉土のような匂いはしなかったことを覚えています。のちに開催される「森びとインストラクター」養成講座での講義で「木は頭から枯れる。木は根、根は土だ」とその意味を知りました。

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 2005年から植樹を行った「臼沢の森」は県が植栽した場所ですが、植樹後の育樹作業の不足と思いますが、竹に支えられた苗木の大半が枯れており、根を確認すると根腐れを起こしていました。宮脇先生は「苗木を植えた後の3年間は下草刈りを行う。3年経てば幼木は草より生長し、草に負けず、木々との競争で成長する。競争しながら、お互いに少し我慢し、共に共生していく」と人間が手をかけた森づくりは、赤ん坊を育てるように、子供の成長を促すように、植樹地の状況を見ながら育樹を行わなければならないことを教えてくれました。しかし、働きながらのボランティア活動のため、どうしても人間の都合に合わせた森づくり参加になっていきました。

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 足尾の松木地区はシカやサルが多く、禁猟区のため冬になると尾瀬や日光中禅寺方面からシカが越冬にやってきました。木々を守る獣害柵が張られていますが、落石やシカの体当たり、イノシシが柵の下を掘り入り込んできます。点検を怠ると幼木の頭が全部食べられてしまった年もあります。また、草刈りを怠り、苗が蒸し風呂に入ったように草に覆われ枯らしてしまうこともありました。常に問われていることです。

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 こうした足尾の荒廃地では、3年の草刈りで木々への手助けが終わるわけではなく、豪雨による落石や動物たちに穴をあけられた獣害柵の修繕、植栽地の階段づくり、土留めづくりなど、多くボランティアや献身的なスタッフ、サポーターの皆さんの手仕事によって森がつくられてきました。

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  2005年に宮脇先生と一緒に植えた40cmほどの木々は、10mを超える森へと生長しました。「公害の原点」と呼ばれ、はげ山(荒廃地)となった足尾の山々ですが、巨大化する豪雨災害に強い森へと育てていく挑戦は終わることはありません。

 

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 森づくりの巨人・宮脇昭先生が7月16日に“天空の森”へと旅立ちました。先生、旅立つにはまだ早いですよ。9月15日、森びとプロジェクトは宮脇先生の森づくりへの情熱を少しでも継承できるようにと、臼沢西の森に93本の苗木を追悼植樹します。強者スタッフ、サポーターの先輩方と気持ちを一つにして、山と心に木を植え、いのちを守る本物の森へと育てていきます。

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 『希望の明日を拓くのは他人まかせではいけない。一人一人が、自分の命、愛する人の命、かけがえのない遺伝子の細い絆を守るために、木を植え本物の森をつくる。これは、いつの時代でもどこでも、人類が生き延びるための正攻法であると確信している。まず植える。植えながら議論しよう。机上の議論をいくら繰り返しても、それだけでは不十分である。実際に木を植え、いのちを育てていこう』(宮脇昭著:いのちを守るどんぐりの森)より。

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 (運営委員・清水卓)

2021年8月27日 (金)

子や孫にツケを押し付けないようできることをやろう

 今月9日、国連の気候変動に関する政府間パネルIPCCが発表した「第6次評価報告書」では、「人間の影響が大気、海洋及び陸域を温暖化させてきたことには疑う余地はない。大気、海洋、雪氷圏及び生物圏において、広範囲かつ急速な変化が現れている」と断定しました。

Https___imgixproxyn8sjp_dsxzqo091_2  今月に入って九州、中国地方を中心に豪雨が発生し、山間部では土砂崩れの被害が多数起きていますが、2014年の広島や2018年の西日本など、ほぼ毎年起きています。もはや想定外の異常気象が日常化していると捉えなくてはなりません。 皮肉なことに、人間が自ら作り出した地球温暖化によって、命にかかわる異常気象が日常化し、私たちの生活が脅かされています。Photo_3

 昨年、菅首相は2050年カーボンニュートラル宣言を発表し、2030年の削減目標を2013年度比で46%、そして50%の高みに向けて挑戦すると発表しました。しかし、そこには化石燃料依存、原発依存のエネルギーミックスを掲げています。私たちは、最も二酸化炭素を排出している化石燃料、そして危険な原発を止め、自然エネルギーへと転換していかなければならないと考えています。あわせて、植林による気候変動対策を国民運動として活用していくことも同時並行し行動しなければ、この気候危機を乗り越えることはできません。気温上昇を1.5度に抑えるためには、二酸化炭素の排出許容量は約4,000億トンだと推定されています。現在のペースでの排出が続けば、あと10年程で使い切ってしまう量であり、地球は悲鳴をあげています。もはや残された時間はなく、対岸の火事ではいられません。

202106290305_top_img_a 環境に負荷をかけない大量生産・消費型の経済システムからの転換の第一歩をできることから始めませんか。私たちは栃木県日光市足尾の荒廃地に木を植え、森を育てる「里親植樹」を行っています。http://www.moribito.info/fosterplanting.html

Graph1 (運営委員・小林敬)

2021年8月23日 (月)

県議が臼沢の森・松木・民集の杜を視察しました。

 世界中の大雨や猛暑のニュースが絶たない。その情報を聴く度に、明らかに気候変動(地球温暖化)の影響だと思う。IPCCはその原因が人間の活動によるものだと断定した。このままの暮らしを続けていくと、2021~2040年の間に気温が1.5度上昇する可能性が高いという。今までの調査よりも10年早まった。既に1.09度に達している。このままだと熱波や豪雨が増え、それが原因で山火事や水害が世界中で頻発するという。P1010071_2 これからの暮らしがどうなるのかと、危機感を抱いている人は多いと思う。しかし、それは他人事で済ませているのではないかと思う。企業や自治体はその対策を打ち出していますが、経済成長との関連でその技術開発に重きを置いているように見えます。それは私たちの生活に直結します。これは大事なことですが、炭素社会の生活を見極めていかないとついていけない人が社会に溢れてしまうことになると思う。今、早急にやらなければならないことは、世界中の人々の暮らしを脅かしている二酸化炭素排出量とそれを吸収できない森と海にしてしまっている現状を、自然界が吸収できる範囲内の排出にすることではないか。

P1010066P1030307 私たちはその吸収力を高めていくために、足尾の荒廃地に森をつくっている。しかし、市民の森づくりでは世界の排出量を吸収していくには間に合わない。政府が計画する10年間で1億本の木を植える「国民参加の森林づくり」を期待したい。そこで、県ファンクラブはその国民運動を積極的に推進していきたいと願い、県議会に陳情書を提出する準備をしている。

 その一環として、M県議会議員に現地を見てもらった。昨日(8/22)の視察では、私たちが育てている「臼沢の森」、「民集の杜」を見てもらった。M議員からは、「本当に素晴らしい森で、この活動は今まさにタイムリーなこと、陳情書の提出にバックアップしていく。」とのコメントをいただいた。

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 是非、足尾の地でも「国民参加の森林づくり」が始められることを願っている。Ⅿ県議会議員に感謝を申し上げます。(栃木県FC:加賀春吾)

2021年8月20日 (金)

国際連帯で二酸化炭素削減アクションを

 昨日迄の1週間の天気は、8月下旬に梅雨の再来でした。今日(18日)は、やっと木々の間から夏の青い空を見ることができました。夏空がなつかしく感じられました。この期間、九州・四国・山陰地方では年間降水量の半分の雨が降り、土砂崩壊などで人命が失われ、今も行方不明者の捜索が続けられています。お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りすると共に行方不明者の皆さまが一刻も早く発見されることをお祈りいたします。 

Dsc05838  先月は、熱海市で大規模な土石流の発生で多くの人命が失われ、今でも行方不明者の捜索が進められています。一方でコロナ感染症が急拡大し、緊急事態宣言の延長と地域の拡大が出されました。これは日本だけでなく、世界中に急拡大しているようです。

Dsc05834  この自然災害は人間の誤った生活スタイル=大量生産・大量消費のための生活によるものだと思います。対策を速球に実施に移さないと、この自然災害は大きくなるばかりだとIPCCは警告しています。政府の森林・林業事業計画では「国民参加の森林づくり」が計画され、10年間で1億本植樹を目指す国民運動が計画されています。今は、このような対策を国際的に実施することではないかと思います。

Dsc05835  茨城県FCでは、どんな対策が可能なのかを話し合っていますが、二酸化炭素を吸収する木を植えること、しかし、これだけの対策では気温を下げることができないので、二酸化炭素削減を世界中で一斉に行う統一アクション日を設けて、国際連帯の削減アクションを実施するように、国連にお願いしていけないかと模索しています。

Dsc05836  森ともの皆さんのアドバイスをお願いします。(茨城県FC・済賀正文)