「名取・いのちの森」のヤマグリの恩返し?
先月29日の天気は秋晴れのもと、私たちは今年4回目の「名取・いのちの森」での育樹作業を行いました。作業は仮払い機による草刈り、つる植物刈りと下枝払い、その後は、30本の補植を行いました。この森作業は今年最後になりますが、締めくくりとしては心地よい汗をかくことができました。
小さな森の防潮堤に生えている木々で樹高があるのは大人の背の2倍ほどになり、ヤマグリが初めて実を付けてくれました。仲間達からは、「来年は栗拾いができるのではないか」という声が出され、来年は仲間たちと栗拾いを計画したいと思いました。 10年前の東日本大震災の津波で塩分がしみ込んだ荒れ地になった被害地。そこにふるさとの落葉広葉樹の幼木を植え、毎年、草を刈り、枯れてしまった後には補植し、育てている小さな「いのちの森」。木々の恩返しと思えるヤマグリの恵みを味わえることは、森づくりをすすめてきた私たちにとっては最高の贈り物。来年は、その味を噛みしめながら、私たちは森に支えられて生きていることを改めて実感していきたいと思っています。草刈りと補植をしてくれた宮城県森ともの皆さん、大変ありがとうございました。(宮城県・林 雄一)
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