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2015年7月

2015年7月 4日 (土)

食中毒シーズンに耳寄りな話?

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 今年の梅雨は長引くそうだ。レルニーニョが影響していると気象庁は述べている。この時季、足尾銅山労働者が住んでいた長屋を借りて森作業をしていると、食中毒に気をつかう。

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 今年、Yさんから提供された中古の冷蔵ケースがそれに役立っている。食材が腐りやすい時季、スーパーも近くにない長屋では、食材を長持ちさせるものが木の空き箱であることに気が付いた。クッキー等が入っていた箱を捨てないで、その中に野菜や果物をいれて保存していると、そのままケースに入れて保存するのとは傷み具合が違う。長持ちするのである。

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 昨年11月、森びと設立10年記念の講演会で講演してくれた志村史夫先生は、「木に惚れる」と題して話をしてくれた。そこで紹介されたのが、木の箱に入れたパンとバナナ、それらを箱に入れない場合と入れた場合の腐り具合であった。一週間後の結果は、箱に入れたパンとバナナが腐りにくいということであった。箱に入れないパンはカビが生えて黒くなり、バナナも黄色い色が黒くなりはじまっていた。

 これを足尾の長屋で実践している。箱の材は洋材なので今年の夏は、スギ、クスノキ、アオモリヒバ等の材を探して、冷蔵ケース用の箱を作ってみたい。

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 何年か前、0157菌が社会問題になったが、弘前大学の研究結果ではアオモリヒパに含まれている物質には抗菌作用があり、この051菌を殺菌するという記事を読んだ記憶がある。

以前紹介したが、田中修著『植物はすごい』(中公新書)には、こうした草木のいのちを守るための物質が、実は人間のいのちを守ってくれることにもつながっていることが解る。

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 そういえば現役の頃に寿司屋で寿司を食べた時、寿司ネタは檜の葉や笹の葉の上に並べてあった。ヒノキ油の成分のヒノキチオールが「フィットンチッド」と呼ばれる香りとなって、殺菌抗菌作用をしてくれる、と田中修さんは著に書いている。

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 野菜や果物が安く帰る時、少し多めに買って保存しておくのに役立つのが木の箱である。冷蔵庫の野菜室に木の箱を入れ、その中に野菜や果物を保存してみるとよい。試した結果をみんなで分かちあいたいですね。さらに、中々殺菌できない“民意圧殺菌”も皆でなんとかしたいですね。(OWL)