故郷と生きる希望を奪う一部企業に、喝!
南相馬市の復興計画の重要なひとつであるいのちを守る森の防潮堤予定地は市の小高区も含まれる。この区の井田川行政区には63世帯251人が生活していたが、昨年の震災と原発事故で約9割が被災し、20人が亡くなった。海抜0㍍にある田んぼには、浪江町のダムから水を引いていた。このダム底の土からは1㌔当たり26万ベクレルの放射性セイウムが検出されている。この井田川のほぼ全域が災害区域になる見込みだという(毎日新聞より)。地域の方々はこの地域で住むこともできず、農業もできる状況でない。震災と原発事故は故郷を奪ってしまった。
ところが、高台に住もうとしている被災者の土地を奪おうとしているのが一部企業だと言う。市民・町民・村民に高台に住んでもらおうと、市町村はその街づくりを進めているが、一部企業が高台のその土地を高値で買収している、という(9/20日付・毎日新聞)。
被災者の多くは1年半も経った今も生活の糧が奪われ、その上、高台に住もうとするとその希望も奪われてしまっている。奪っているのは一部企業の経営哲学と傲慢姿勢だ。企業の社会貢献なんて、所詮、金儲けの宣伝なのか。報道機関も土地を買い占めている会社名を明らかにしてほしいものだ。(OWL)
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