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2016年4月27日 (水)

野菜作りから教えられる自然の有難さ

Dsc02429  母の一周忌のため茨城の実家に帰省した。空き家の鍵を空け1ヶ月ぶりに新鮮な空気をいれた。熊本地震に遭った方々からすれば部屋に入るのも神経をすり減らさなければならず、亡くなった方もいるという時に、地震等の自然災害に遭わなかった実家の家は小さいながら、家族が守り抜いた家の有難さを感じた。

 ところで家の前の猫の額ほどの耕作放棄地を畑にして、野菜を育ててきた。昨年は、きゅうり、ミニトマト、オクラ、ナス等を育てた。書物で学んだ素人野菜作りゆえに、ナスは枯れたしまった。オクラは食べられるほどになり、刻んでカツオブシをかけていただくことができた。

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 今年も自然の力を得て、トマト、キュウリ、春菊、ソラマメ、ジガイモを植えた。しかし、自然界は簡単に人間を支えてくれない。苗が食べられてしまった。思い起こすと、実家に来たときに野ウサギを見た。人間の思い通りになると思っていたが、自然界は甘くなかった。

 野ウサギには申し訳ないが、植物に生かされている人間なので、畑の周りにネットを張った。お蔭様で、春菊をおひたしにして食べられた。なるべく海外から食材で食生活をするのでなく、地球温暖化防止にブレーキをかけようと旬産旬消(地産地消)を心がけている。

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 昨日はチェルノブイリ原発事故から30年。廃炉の展望や住民たちの暮らしの復興は見えてないという。原発事故に遭った福島県民の暮らしの展望も見えないことを、今月の「原発に頼らない暮らしを考える市民フォーラムin南相馬」で改めて実感した。

 森に生かされている私たちは、もっと森(自然)の力に依存しても良いのではと思っている。そのためには、森を元気にさせていかなければならない。土は植物の落ち葉や枯れ草・枯れ枝からつくられる。土を作ってくれる土壌分解動物たちには頭が上がらない。そんなことを考えさせられた母の一周忌であった。

  東京事務所・済賀 正文

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