“素晴らしい勢いが最後は全くなくならないように”、今を大切に生きたい
台風10号が岩手県、北海道で多くの犠牲者と甚大な被害を出しました、亡くなられた方のご冥福をお祈りし、一日でも早い復旧を願っています。
玉葱等の農作物被害の映像を見ると、私たちが育てている幼木も動けないので大雨に耐えなければなりません。そこで踏ん張って生きるしかないのです。
とにかく「現地に足を運んでください」、と先輩スタッフが訴えかけていることは、そんな苗木たちの様子を現場で見ているからです。しかし、現実は、言葉でいうほど甘くないのが人間です。自分のもつ弱さ、先送り・怠け癖そして色々な誘惑があるから、うまくいかないのさ。自分の弱さは最終的に、自分で克服する以外にありません。
何カ月も先の森作業予定を仲間たちと約束をしますが、そんなことよりも、明日は必ず来るものではないし、確約されたものではないだから、生命ある今を精いっぱい生きようと心掛けていることが私の本気度になっている気がします。
足尾入りしている先輩たちの中では、緊張感があって言いづらいかもしれないが、後輩たちから足尾へ入る決意がありました。どんなに耳触りの良い言葉より、自分を奮い立たせる本気度を問い直してみてはいかがでしょうか。
今、起きていることは「50年、100年に一度の災害」と言われています。つまり、私たちの経験則が通用しない環境に私たちは放り込まれていることを自覚すれば、何をなすべきかが見えてくると思います。
私は木の生長を楽しみにして、現場の木々たちから発信されることに勝るものはない、ということを第一に、森作業に励んでいきます。古希を卒業するスタッフのつぶやきでした。(スタッフ 松村宗雄)
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