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2017年4月25日 (火)

ツバメは我が家の大切なこころの友

今年も我が家にツバメがやってきた。10年ほど前から軒下に巣をつくり子育てしている。春を呼ぶ渡り鳥・ツバメは「幸せをもたらす」と言われる。南国から3.000キロの長旅を終え我が家に到着したのは4月5日。大学の入学式の日でもあり、我が娘の入学祝いに駆けつけてくれたかのようだった。

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 10年の間には何度か巣が壊れたが、つがいが協力して泥とワラで器用に巣をつくっていた。リフォームした巣で子育ての準備をしていた。今年は例年より到着が早いようだ。気候変動により暖かくなる時期が早まっているせいだろうか。例年だと田植えの準備で田んぼに水が張ってある頃だ。ツバメは「害虫」を食べてくれる益鳥として古くから大切にされてきた。

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 近年の田植えはゴールデンウィークが集中日になっている。我が家周辺の田んぼに運ばれる鬼怒川水系の水だ。雪どけ水や雨水が木の根や地中に保水され、日光連山や福島県の山々で作られた栄養を田んぼへ運んでくれる。栄養は稲ばかりでなく、カエルやタニシ、ザリガニ、トンボやイナゴなど水中生物や昆虫たちのいのちを育み、次世代へと命をつなぎ始めている。当然、私たち人間も自然に恵みに支えられている。

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 ツバメが我が家で子育てをする期間は約2か月。ヒナが育つのは早く、小さな巣でヒナたちが「おしくらまんじゅう」をするようになると間もなく巣立ちとなる。カラスやスズメなどの「攻撃」を避け、我が家で子育てしているツバメたちはいつの間にか家族の一員となっている。巣立ちは人間でいえば「卒業」の日であり、自然界(社会)にはばたく命がけの日となる。3.000㎞キロの長旅に負けず、来年も我が家に来てほしいと願う。

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 人間社会に目を向けると、大国のリーダーの一部は「他国民」を排除しようと躍起だ。また、長距離ミサイルでの空爆を行い、無辜の民の命を奪ったり、大切な自然をも破壊している。そもそも自然に生かされていることすら忘れ、目先の経済的利益に目がくらみ人類生存の危機に気が付かないようだ。

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 ツバメが笑っている。「家族の一員に迎えられるのは虫を食べているから。虫を食べなければ米は虫に食べられてしまう。互いの命が育まれる自然の循環を忘れないでよ、と。人間社会に生物社会があるのでなくその逆なんだよ」と。

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 2000年6月に発表された「地球憲章」は、持続可能な未来に向けての価値と原則を記している。地球温暖化対策は待ったなしだ。世界のリーダーたちは一読し、具体的に実行することをお勧めする。(東京事務所・清水 卓)

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