「花嫁街道」から森と生きる暮らしを考える
10月に入り、千葉県内でも秋の足音が早まり、ハイキング等を楽しむには絶好の季節となりました。 今月は2019年の台風でハイキングコースが被害にあった南房総市・「花嫁街道」の整備と地域の方々との話合いを計画しています。それに向けて、先日、2回目の現地踏査をしました。今回は烏場山登山口から登りましたが、被害が大きかった場所は駒返し→見晴台→第三展望台→烏場山間が尾根ですので、特に、そこ間の被害が大きかったようです。 道筋の倒木は片付けられていましたが、周囲150㌢以上もあるスダジイ、マテバシイが根こそぎ倒れ、スギ、ヒノキは幹が折れていました。その猛威には恐怖さえ感じました。また、台風上陸以降の何らかの原因で立ち枯れが目立ちました。カシノナガキクイムシかもしれない虫が穿孔した木屑が落ちていました。 見晴台のベンチが朽ちていましたので、山主さんから許可をいただき、ベンチの材を伐って設置の準備をしてきました。付近の草を刈り、今月の散策当日には3台~5台のベンチを設置したいと思います。見晴台からの眺めはとても絶景です。まるで雲海の上にいるように錯覚しそうです。第三展望台からは、千葉県で一番高い愛宕山、伊予ヶ岳、その先には房総の山々そして富士山も眺められます。 台風の猛威を実感し、その傷跡を整備していると、人間が成長だけを追い求めてきた結果だということを考えさせられます。踏査していると、多くのハイカーと出会いました。地元の人達、ハイカーにとって「花嫁街道」はそんなことに気付いてもらえる大切な場所であってほしいことをと改めて感じました。(千葉県FC・相川、高梨、武田)
コメント