文間根本寺便り
ここ茨城県では今年、シラカシ、アカガシ、コナラは多くのどんぐりを落としているようです。早い気温の低下に慌てて落とし始めたように感じます。始めは少しづつ、徐々に数が増え、それに合わせてゾウムシが卵を産みつけています。やがては間に合わない数のどんぐりを落とし、生き残りをはかっているようです。木々の自然の中で身に付けた戦略と思えて驚きです。
4月頃、鮮やかな黄色い花をつけるキンラン
樹上を見上げると、何本かの大樹の枝葉が隙間なく空を埋めています。枝は重ならないようそれぞれのテリトリーを主張し、せめぎ合っているように見えます。競争しながら共存しているということでしょうか。そんな事を思いつつ、私は庭木の枝を切っていますが、一言「いままでありがとう」と呟いています。そんなことを考えて、作業はゆっくりになります。木を植えることを学んできましたが、最近は伐ることの方が多くなっています。山であれ畑であれ、人間が手を入れた所は後々も面倒を見なければならないと思っています。 作業を始めた文間根本寺(もんまこんぽんじ)の山際は、樹木もありますがほぼ竹林となっています。この森を管理される場所にするために、竹を伐っていかなければなりません。まずは倒れた竹の除去と竹の間引きから始めて環境を整え、その先に生きる木々を元気にしていく。時間はかかるが一歩一歩前を進み、故・宮脇先生が育てた横国大のような森の「ふるさとの木による森」を目指したい。
県FCの皆さん、よろしければ遊びに来てください。(報告:茨城県FC・大津 崇)
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