2023年12月17日 (日)

今年最後の年末作業を終え、来年の森づくり誓いあう

20231216_2 12月16日(土)今年最後の年末作業は、南相馬市鎮魂復興市民植樹祭応援隊の声掛けによって森びと福島県、宮城県ファンクラブをはじめ支援者の高野光二県会議員、田中京子市会議員、遠藤さん、植樹祭実行委員会担当の農林整備課の岡田係長の総勢14名が10時雫育苗場にお集まりいただきました。

20231216_3 昨日の寒さも和らぎ絶好の作業日和となりました。岩橋事務局から作業内容について➀倉庫内の片づけ・整理整頓、➁苗木のチェックと草取り、③草刈り機のタンクから混合燃料の抜き取りとメンテナンスを行うことが話されました。

前段に応援隊支援者の高野県議、田中市議からこれまでの応援隊の地道な活動に学び今後も一緒に取り組んでいく熱い力強い挨拶がありました。


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20231216_6<植樹祭実行委員会担当の市役所・農林整備課の岡田係長のあいさつ>

20231216_7<森びと福島県ファンクラブの斎藤事務局からのあいさつ>

20231216_8 苗木のチェックと草取りのアドバイスには、道中内スタッフと森びと宮城県ファンクラブの林代表が田中市議、遠藤さんに丁寧に話をしながら作業を進めていました。(微笑ましい一コマです)

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20231216_10 倉庫内の片づけには時間がかかりそうでしたが人海戦術でテキパキと動き、あっという間ににご覧のように整理整頓ができました。

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<道具等を使用したら元の位置に戻し常に整理整頓をすることの大事さ・意識を各自が備えること>

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草刈り機のメンテナンスについては岩橋事務局と松本スタッフで担当しました。草刈り機は長期間使用しないときは、燃料タンクから混合燃料を完全に抜きとり保管することが話されました。 完全に抜き取ることによってキャブレターの詰まりや腐食を防ぐためであり常にメンテナンスの大切さを学んだ筆者でした。

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みなさんの積極的な取り組みによって今年最後の年末作業は無事終了することができました。今年一年の活動を振り返り、来年もみんなと一緒に楽しく頑張っていきましょうとの松林代表のお礼のあいさつで終了しました。お疲れさまでした。
 20231216_15 第2部の慰労会は渡部顧問宅で行いました。岩橋夫婦の手づくりの豚汁とオードブルやつまみ等がテーブルいっぱいに並びおいしくいただきながら楽しく談話をしました。

 応援隊結成してから再来年(2025年)で10周年を迎えます。2013年からスタートした南相馬市鎮魂復興市民植樹祭は来年で12回目を迎えあと5年は継続していくことが決定されています。私たちは、全国の植林ボランティアみなさんと共に「いのちを守る森の防潮堤づくり」に向けていくことをこの慰労会の中でお互いに誓いあい散会しました。
 渡部顧問宅から車で5分ほどの場所に第7回植樹会場(2019.6・2)、第10回植樹会場(2022.6・5)の2か所の植樹会場がありますのでその後の状況を兼ねて観察・散策してきました。(来年の植樹地は小高区の塚原地区です)

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<第10回植樹会場地での集合写真>

720231216<この写真は第7回植樹地で大きく生長している木々>

20231216_16 村西スタッフは、隣り合っている植樹地を見比べて驚き唖然としていました。4年前に植樹した木は大きく生長しており1年前の植樹地は下草刈りもしていないためか、苗木が草に負けているようでした。苗木を植えたら3年間は下草刈りの大事さを現場を見てわかりましたと話されていました。今後の作業は、育苗から育樹、補植・除草作業にシフトを切り替えていくことの大事さも痛切に感じられた有意義な観察・散策となりました。

 高野県議、田中市議、市役所農林整備課の岡田さん、森びと福島県ファンクラブの斎藤さん、武藤さん、森びと宮城県ファンクラブの林代表、大変お疲れさまでした。、

本日の参加者は、渡部、松林、岩橋、原田、道中内、松本、村西、岩橋恵美さん、遠藤ひとみさん、筆者(東城)でした。 <お知らせ>

 〇2024年1月10日(水) 応援隊新春顔合わせ10時 南相馬市雫育苗場、

 〇2024年1月27日(土) 森びと福島県ファンクラブ新春顔合わせ13時(郡山市内)

                    (報告者 東城敏男)

2023年12月 6日 (水)

仲間とともに、今できることを実践してきた10年

 12月4日、宮城県ファンクラブは仙台市荒浜・名取市閖上の「いのちの森」の観察会を行いました。森びとの運営委員から清水卓副代表にも参加していただきました。観察への出発前にこれまでの活動概要や育樹活動の内容をまとめた資料を使い説明し、その後、現地へ向かいました。

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   「ヒントは日本の寺社の森に 小さな森が猛スピードで生長中!一人の日本人研究者の森づくりに世界が驚いた」(2023,11,3 The New York Times Company)の記事の中にあるように、荒浜・名取の「いのちの森」は宮脇方式での森づくりを実践している小さな森です。土地本来の樹木を混植・密植してから10年が経ち、樹々は猛スピードで生長しています。海岸線に緑豊かな森を蘇えらせ、自然災害から命を守る森の防潮堤に育つことを私たちは願っています。

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1701853708298   今年も補植や除草・下枝払い・クズの蔦処理などの育樹活動を行いました。森作業を通じて、人と自然の結び付きを感じると共に、気候変動の中でも回復力を持ち続ける森へと生長しつつあることを実感しています。

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Dsc01282  2023年は観測史上最も暑い年になり、来年はさらに「暑さに拍車がかかる可能性が高い」と指摘されています。人間活動によって引き起こされる地球温暖化に少しでもブレーキをかけるため、気候危機に対する認識と気候変動対策の必要性の理解を深め、今、できることを仲間達と話し合っていきたいと思います。(宮城県ファンクラブ・林雄一)

 

 

 

 

            

2023年11月12日 (日)

地球温暖化防止に向けた「お茶会」を開催!

11月11日(土)、南相馬市市民活動サポートセンター2階会議室で、森びと福島県ファンクラブと南相馬市鎮魂復興市民植樹祭「応援隊」との合同で「お茶会」を開催しました。今回のテーマは地球温暖化防止とSDGs~地球環境危機下で「いかに生きるか」を考え、学び、行動するために~として参加者との議論を通じて深堀することにしました。

20231111_2進行役には森びと福島県ファンクラブの武藤事務局がおこないました。初めての経験とあってかなり緊張気味でしたがすぐに打ち解けた様子で積極的にお茶会をリードしました。

20231111_3<右:桜井勝延さん、左:飯舘電力株式会社の千葉訓道さん)

お茶会には、提言者として➀持続可能な社会を目指す再エネ事業を展開する飯館電力株式会社の千葉訓道副社長からは飯舘電力の現状と取り組みについて➁南相馬市桜井勝延応援隊顧問、(兼:森びとプロジェクト代表)からは、地産地消の再エネの取り組みと脱原発都市宣言によるまちづくりと展望についての演目でお話をしていただきました。

20231111_4 千葉副社長からは、2011年3・11の東日本大震災、フクシマ原発事故によって多くの尊いいのちが奪われた現実を直視し「震災復興に貢献すること」を決意したことが話されました。原発に頼らない再生エネルギーの推進に向けて取り組んでいることをパワーポイントを活用しわかりやすく説明していただきました。
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<パワーポイントで熱の入った説明をする桜井勝延さん>

引き続き、桜井勝延応援隊顧問からは、南相馬前市長時代を振り返り、フクシマ原発事故時の対応や「脱原発都市宣言」を南相馬市として全国に先駆け国に対してアクションを発信したことなどが話されました。、お二人の話を聞いての共通の認識は、脱炭素社会が希望の社会に見えるがその政策には政府の原発回帰や石炭火力発電の継続が含まれいること。欧州等に比べると日本の地球温暖化防止対策は15年遅れていることも話されました。きちんとしたリーダーがいないこと。実務者がいないことにも起因していることなども話されました。20231111_7

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休憩タイムでは、用意されたお茶やお菓子等をおいしく食べてひと息つけました。参加者からは、質問や意見も出されました。地熱発電は温泉の枯渇や自然環境の破壊につながると思っていたが土湯温泉に設置してあるバイナリー発電は熱交換方式で安心であることを聞いてわかりました。知ったかぶりをしないで疑問やわからないことは聞くことの大事さ。さらに一般的に地球温暖化といわれているが最近、TV放映された気候危機の現状についてビデオに録り繰り返し視聴していますとの報告もありました。原発事故から12年たつが私にとって復興は道半ばといえる。地震は家などの原型が残るが津波は根こそぎ持っていかれなくなってしまう。今だ、家族は見つからない。との悲惨な報告や「あんたの家族がなくなったのは自然災害だからしょうがない」と言われた屈辱的な話もされました。生きているのは現実だから楽しんでいきたいとも話されました。日本では、気候変動はいまだに政治の主要課題になっていない。温暖化防止のためには政治を変えることではないでしょうか。そのためにも自分なりにできることは何かを考えることではないか。短時間でのお茶会でもありましたが、あきらめず意識をもって今後も継続して「お茶会」をしていくことを確認し終了しました。

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提言していただいた飯館電力株式会社の千葉訓道副社長さま、桜井勝延応援隊顧問大変ありがとうありがとうございました。また、森びと宮城県のファンクラブの林代表の参加ありがとうございました。今後もよろしくお願いします。

 参加されたみなさん、大変お疲れさまでした。

             (報告)森びと福島県ファンクラブ代表・東城敏男

2023年11月 9日 (木)

紅葉のすばらしさと木々の生長に感嘆。

 11月9日(木)、今日は筆者加賀が住んでいる、宇都宮市双葉1丁目自治会の方二人が、足尾の紅葉を見ようと訪れてくださいました。前々から大垣自治会長は「加賀ちゃんが活動している足尾に行ってみたいなぁ。案内してくれるか?」と言っていました。私はせっかく来るなら紅葉が綺麗な時季が良いと思い、本日実現したものです。もう一人は、自治会の総務部長の石井さんです。

 「みちくさ」で少し休憩した後、「臼沢の森」を下からの眺め、「民集の杜・北」「民集の杜・東」の順に見学することにしました。時刻は11:00、約1時間をかけて回り、昼食をとり、若干の感想を述べてもらい終了というスケジュールで行うこととしました。Img_0002

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 二人は早速、「ここは良い所だ。思っていたより何倍も素晴らしい。空気が良い。」とうなずきながら携帯カメラであちこちの風景を撮っていました。

 「民集の杜・北」では、木を植える前の写真を見てもらうと現在との違いに驚いていました。「壊すのは簡単だが、ここまで戻すまでには大変なことだ思う。」と感想を述べていました。

Img_0006「民集の杜・北」をゆっくりと回りました。この杜では、多くの木が既に葉を落としており、落ち葉で下がフカフカになっていました。ここで既に1時間が経過していました。その後、今日のメーンである「民集の杜・東」へ向かいました。

 会長は、苔に興味があるようで盛んに苔に触って、「いいなぁ。いいなぁ。」と唸っています。また、モミジのトンネルには「うわぁ、これはすごい!」と感嘆の声をあげていました。ここでもまた、カメラが大活躍でした。「今度、これを来なかった役員に見せてあげよう。」石井さんは絵を描くのが趣味で「今度これを絵にしよう」パチリ、パチリ。Img_0010

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Img_0021 散策を終えると、既に2時間近くになっていました。「みちくさ」に戻り昼食には、橋倉さんが美味しいけんちん汁を振舞ってくれました。橋倉さん有難うございました。

  昼食後に感想をノートに書いていただきました。「今後地域にPRして、今度は皆を連れ来ることにしよう。」と言ってくださり、そして、会員にもなっていただきました。
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Img_0023 今日は、橋倉さんと筆者加賀が案内をしました。(報告:加賀春吾)

2023年11月 2日 (木)

2度目の足尾・松木沢、紅葉を堪能したお二人!

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 今日の足尾は曇り空。足尾の紅葉を写真に撮りたいと、群馬県伊勢崎市からNさんが訪ねて来てくれました。前回は、「日本で一番熱い街」と話題になった頃に、4人で訪ねてくれました。

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 足尾が大好きになってしまったNさん、通い続けて5年で、足尾の人、歴史、動植物を記録し続けてきたそうです。足尾町の友人Tさんと一緒に、今日は「民集の杜・東」をご案内しました。

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 小さな苗木を植えて12年、“モミジ平”は紅葉のピークを迎えています。お二人は「きれいね!きれいね!」を連発しながらシャッターを押したり、木立の中を歩き回っていました。

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11月3日は、中倉山のブナ保護活動の日です。その準備で、済賀、坂口、大津さんらが薪ストーブに火を入れ作業小屋を温めていてくれました。橋倉特製の”具沢山けんちん汁”も好評でした。5人でささやかな交流も出来ました。

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 お二人の感想は、「楽しかった!また来たい!」と口を揃えておっしゃっていました。特にNさんは、5年間の記録写真を本(自費出版)にするそうです。楽しみです。

 そんな足尾大好きなNさんから質問がありました。「私は足尾が大好きだけど、森びとの皆さんは私よりもっと足尾が好きなんだと思った。何故好きになったのか?皆さんから聞いてみたい。」とのことでした。私は少し迷いましたが、皆さんはいかがですか?そんな機会を創って、一度考えることも大切だな!と思った今日でした。

                   栃木県ファンクラブ・橋倉喜一 

2023年10月30日 (月)

心地よい秋の晴天の中での森作業

20231030_3 本日(10月30日)は、19日に続き2回目の応援隊の作業日。苗場付近の海は低気圧の影響ともあって波しぶきが強く荒れていましたが心地よい秋の晴天の中、10時から本日の打ち合わせを行いました。岩橋事務局から今後の事業展開と具体的な取り組みについて、さらに環境整備にむけては、苗場付近の草刈り、ポット内の草取り・苗木のチェック、枯れ木の整理とポット外しを行うことにしました。

20231030_4 草刈り作業には渡部顧問と松林代表が担当し安全操作に心掛け苗場周辺はきれいに整理でき久々にいい汗をかきましたと元気いっぱいでした。(若者?には負けないぞとの気迫が伝わってきました)

20231030_520231030_6 20231030_7 20231030_8 苗木のチェックには道中内スタッフが専門に担当し、葉の状況(葉の色つやや虫に食われていないか・・・)やポット内の乾燥状況を見極めながら黙々と作業をしていました。ポット内に小さなキノコが生えていたとスタッフに伝えてきました。

20231030_9 20231030_10 陽だまりの中、全スタッフで、これまでの枯れ苗木の整理とポット外しの環境整備作業を行ないました。ポット外しをしながら枯れ苗木をこれ以上つくらないように育苗・育樹に力を入れよう。土は捨てるのみならず堆肥として有効利用していこうとの意見がありました。季節の変化で1日の寒暖差が大きいので体調管理をともに行い元気に森づくり作業をしていこうとの意見も出されました。(みなさん。異口同音でした。

20231030_11 今後の事業展開と取り組みでは、11月11日南相馬市市民活動サポートセンターにおいて応援隊、森びと福島県ファンクラブとの合同で「お茶会」を開きます。地球温暖化防止とSDGs、私たちはいかに学び考え行動を起こしていくのかを深堀していくことや、当日には再エネ推進の飯舘電力(株)の関係者も参加し報告していただくことも確認し散会しました。

 本日の参加者は、渡部顧問、松林代表、菅野副代表、小川事務局、岩橋事務局、道中内スタッフ、原田スタッフ、筆者(東城)でした。大変お疲れさまでした。

                   (報告 東城敏男)

 

北海道・佐呂間町長、足尾・松木沢を訪れる!

 10月29日、北海道佐呂間町長の武田温友(はるとも)さんが、旧松木村を訪ねてくれました。佐呂間町は、足尾鉱毒事件で故郷を追われた旧谷中村(今は渡良瀬遊水地)の人々が強制疎開させられたところです。厳しい生活環境の中で原野の開拓生活を耐え抜いた人々が、その地を「栃木」と命名し、故郷を想いながら暮らしたところです。

Dscn9303その武田さんが、足尾銅山の煙害などで村に住めなくなってしまった旧松木村をこの目で見てみたいと、東京出張の合間に松木村跡地を訪れました。その案内は、小口一郎(版画家)研究会代表の篠崎清次さんと栃木県ファンクラブ(橋倉)が行いました。私は、松木沢の森びとの看板前で臼沢の森づくりの話しをしました。その様子が本日の下野新聞(下の写真)で紹介されました。20231030 Dscn9304

 その後、「みちくさ」に移動し、お茶を飲みながら交流をしました。その場には、毎日新聞社、下野新聞社、赤旗新聞の記者3人も同席してくれました。武田町長は、「二つの栃木」を掲げて今後も交流を続けたい。また、「人権をないがしろにした経済活動の優先は絶対してはいけない」ことを力説していました。話を聞きながら私の頭に浮かんだのは、神宮外苑の樹木伐採のことでした。

 同席者からは、臼沢の森と中倉山北斜面の対比で森づくりの大切さを感じたこと。また、ブナ保護活動について話題になりました。私は、村を追い出された松木村人の悲しみや怒りを宿した「孤高のブナ」とその子孫である「希望のブナ」の紹介、今後の保護活動をアピールしておきました。

Dscn93061時間ちょっとの時間でしたが、今後の生活の有り様を考えさせられた有意義な時間を過ごせました。

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 今日(10/30)の足尾松木村跡地の「民集の杜(東)」内の”もみじ平”(上の写真)は秋の装いを着々と進めています。是非、お訪ねください。ご案内します。(森びと栃木県ファンクラブ・橋倉喜一)



 

2023年10月23日 (月)

森づくりで培った経験を暮らしに生かす

 10月22日、宮城県ファンクラブは、今年4回目の育樹作業を行いました。植樹してから10年目の「荒浜いのちの森」は、木々が大きく生長し、初めてヤブツバキの実生が出ていました。狭いながらも着実に「ほんものの森」になりつつあります。

Dsc01262 作業は、木に巻き付くクズの蔓の処理と仮払い機による除草・下枝払いを行いました。森の中にはびこるクズの処理は、根まで取り除かねばならないため、なかなかやっかいです。今回初めて参加した仲間は、「10年経つとこんなに大きくなるんだ!これからも作業に参加して生長を見届けていきたい」と話していました。

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Dsc01267 今年は、あまりの猛暑のため活動日程の中止・変更を余儀なくされましたが、育樹活動の中で、地球温暖化に少しでもブレーキをかける想いを仲間達と共有することができました。また、人間活動が自然に負荷をかけすぎてきたことは明らかで、自然界に負荷をかけない生活を実践して行くことの大切さと、森に寄り添う暮らしを目指していくことを話し合ってきました。

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(報告:宮城県ファンクラブ・林雄一)

栃木県ファンクラブ第2回「お茶会」を開催!

 10月21日(土)、栃木市・市民会館(岩下の新生姜ホール)会議室において、県ファンクラブ主催の第2回「お茶会」を開催しました。昨年は県北の那須塩原で、今年は県南の栃木市での開催となりました。

Dscn9271 栃木市での開催では、「孤高のブナ」保護など、森びとの活動を支えてくださっている地元の荒川光司さんに、大変お世話になりました。呼びかけに答えて頂き5名の皆さんに参加して頂きました。また、JRОBで地元の福田さん、深津さんも参加して頂きました。森びと側からは、清水副代表をはじめ、加賀、弘永、山田、橋倉の5名、計12名の参加で開催しました。

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Dscn9277 「温暖化による異常気象の中で、未来に生きる子供たちにどの様な社会を残すのか?」を大きなテーマとし、まず、自己紹介と「いま自分にとっての危機とは何か?を述べてもらいました。

 その中では、豪雨によって巴波川が堤防を越え、床上浸水した経験談や、「100年に1度の豪雨」のくりかえしで、今まで予想できない水害が発生している。等の意見や、都市部ではアスファルトで地表を覆ってしまっている事の問題。また、若い人たちを中心に、スマホに取りつかれたようになっている。気候変動で電気代がどこまで膨らんでいくのか!昔のようにつつましい生活をすることも必要等の意見が出ました。

Dscn9281 本日の参加者は、温暖化・気候変動問題にかなり見識をお持ちでしたので、子供たちの未来のためにどの様なことを今私達はしなければならないのか?の議論をしました。

 その中では、①ボーイスカウト活動をしていて、キャンプなどを通じて子供たちに自然と触れ合ってもらっている。 5感を養う教育を。②自分で使うエネルギーは自分(達)で創ろう。③(針葉樹)主体の林業から広葉樹への転換を。④職場でアスファルトをはがして芝生にしている。家庭でも実行しては。等々。

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 清水副代表の感想では、

①自分の経験を伝えることの大切さ。そのことが考えるきっかけを作る。

②CО2の削減、企業はあくまでも利益の確保を前提にしていて真剣に考えてはいない。

③森びとは、「森の観察会」を行い、子供たちに自然の大切さを伝える。地域の中に森を創る。

④環境問題を突き詰めていくと、政治の問題になってくる。

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 お茶会参加の皆さん!活発な議論有難うございました。

 後で聞いた参加者の感想では、①、皆さんから多くの意見を聞けて大変良かった。ただ、一度だけの開催では駄目。もっと議論を深めたい。②、まじめな人たちが集まり、いい会だ。しかし、エネルギー問題を論議していて、エアコン使用の部屋が寒かった。議論したら行動に移さないと。③、「今まで洪水は起きていない」そんなデーターは今、あてにできない。そんな考えは危険だ。④、近所の人が家の庭をコンクリート化した。都市の中では、アスファルトで地球にふたをしているようだ。コンクリートをはがして芝生にしている。この3人の意見が共通していて繋がったのではないかと思った。⑤、こうした意見交換の場所がないと、考えたり気づくこともない。「地球にとって人間は、がん細胞の様なものではないか!」という意見が印象的だった。

                                       以上

                    (報告)栃木県ファンクラブ・橋倉喜一


 


 


  

 


 

2023年10月12日 (木)

宮脇方式で森づくりを進める小坂精練の皆さんとの交流

 10月10日、秋田県ファンクラブの6名は、小坂製錬の労働組合の3名と宮脇方式で進めてきた森づくりについて話しをさせて頂きました。小坂製錬の労働組合からの参加者は委員長、書記長、OB会員1名の参加でした。S__13197320

S__13197322 初めに秋田県ファンクラブからは、森づくりの活動に至った経緯や活動内容などを話し、小坂製錬さんからは、「DOWAの森 小坂・ふるさとの森づくり植樹祭」には組合員も積極的に参加し、これまで13回の植樹活動を行っている旨の報告がありました。第1回の植樹場所を訪れると、樹高は5mを超えているものもあり、森になっている様子が伺えました。

S__13197332 この間の植樹本数は2万本を超え、今後とも活動を続けていくとの報告があり、私達も互いに協力して、毎年声かけしてもらうように話しをしてきました。育樹活動がありましたら、積極的に参加していきます。

S__13197329 また、気候危機の話にもなり、「小坂の地も昨年の大雨により、工業用水の配管が流されて業務に支障をきたしたことです。また、今年の暑さのせいで製錬しても熱く、外に出て涼もうとしてもさらに熱くて、このような年は初めてだ」との感想がありました。また、温暖化の影響を感じているようで、国立公園の十和田湖近くの紅葉もこれから見頃を迎えますが、「夏の暑さのせいで紅葉の色がはっきりせず、赤、黄、青の三色の色合も悪い。子供の頃はもっと綺麗な感じがした」との意見は全員同じでした。

 秋田県ファンクラブでは、どのように話を進めていくか事前に皆で集まり、スムーズに進めることができました。考えるより、まず行動することの意味が分かった気がします。小坂精練の方々と森づくりを通じて、より人間関係を深めていきます。忙しい中、小坂精練の労働組合の皆様、対応いただきましてありがとうございました。(秋田県FC・船木藤典)

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