仲間とともに、今できることを実践してきた10年
12月4日、宮城県ファンクラブは仙台市荒浜・名取市閖上の「いのちの森」の観察会を行いました。森びとの運営委員から清水卓副代表にも参加していただきました。観察への出発前にこれまでの活動概要や育樹活動の内容をまとめた資料を使い説明し、その後、現地へ向かいました。
「ヒントは日本の寺社の森に 小さな森が猛スピードで生長中!一人の日本人研究者の森づくりに世界が驚いた」(2023,11,3 The New York Times Company)の記事の中にあるように、荒浜・名取の「いのちの森」は宮脇方式での森づくりを実践している小さな森です。土地本来の樹木を混植・密植してから10年が経ち、樹々は猛スピードで生長しています。海岸線に緑豊かな森を蘇えらせ、自然災害から命を守る森の防潮堤に育つことを私たちは願っています。
今年も補植や除草・下枝払い・クズの蔦処理などの育樹活動を行いました。森作業を通じて、人と自然の結び付きを感じると共に、気候変動の中でも回復力を持ち続ける森へと生長しつつあることを実感しています。
2023年は観測史上最も暑い年になり、来年はさらに「暑さに拍車がかかる可能性が高い」と指摘されています。人間活動によって引き起こされる地球温暖化に少しでもブレーキをかけるため、気候危機に対する認識と気候変動対策の必要性の理解を深め、今、できることを仲間達と話し合っていきたいと思います。(宮城県ファンクラブ・林雄一)
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