心を清めてくれた金峰山の森
夏休みを利用し、山梨県と長野県の境にある金峰山(きんぷさん)へ登ってきた。この山は日本百名山の一つであり、筆者の両親の実家である甲州の人にとって昔から北鎮として崇拝され、多くの修験者が登拝した信仰の山でもある。(写真上:頂上の五丈岩)
今回は、その同じ田舎とする従兄弟と登山をした。ルートは西側の瑞牆山荘を起点としたルートで、最初は標高1.500mのところからはじまり、山頂では2.699mになる。標高差1.000m以上もあることから、標高に応じた森のタイプがみられるのが特徴でもある。(写真上:ミズナラと針葉樹)
山頂まで、ずっと登りで、頂上まで約3時間半かかった。途中、標高に応じた森がみられ、稜線にでると視界が開けすばらしい景色をみることができ、森に興味ある筆者としては、飽きることなく楽しめて登れた。(写真上:シャクナゲ)
また、同時に、山頂に鎮座している五丈石を拝み、この岩がある金峰山が、昔から筆者の両親の田舎の甲州人たちの信仰の対象として、拝まれていたことを実感する。思わず手を合わせ合掌する。心を清められた思いでもあった。(写真上:ハイマツ)
山を登ることは、今、レジャーであり、リクリエーションであるが、同時に、登山は、お参りし、心を清めることであることを感じた。昔から山は信仰の対象であり、山を拝み、山がうみだす恵みをいただきつつ、山とともに生きてきたのである。今回の登山は、お盆の時期と重なっていたこともあり、先祖のことを思い、そんなことを感じた。今後、山・森を知ると同時に、山の信仰についてより知識を深めたいと思った。(写真上:頂上を望む)
(事務局 宮原哲也)
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