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2016年10月

2016年10月12日 (水)

秋の夜は旬を味わい、自然の恵みに感謝する季節です

秋が訪れると、自然からの恵みへ感謝の気持ちが深くなる私です。 私は趣味で小さな農園で農作物を作っています。住まいが群馬県なので、周囲の農家は稲刈りが終わり、間もなく美味しい新米が食べられそうです。

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 私が育てているサトイモが大きく育ち、イモと茎も間もなく食べられます。家の周りにはゆずやザクロが実をつけ、この果物も間もなく食べられます。美味しい自然の恵みが家族で毎年食べられる秋ですから、この恵みに感謝する気持ちがいつもの通り、心から湧きあがります。

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 高い所のゆずは取れないので、それは鳥たちの餌になっているようです。田んぼに落ちた稲の籾も鳥や虫たちの餌になっています。サトイモの茎は「ズイキ」(茎の皮をむいて自然乾燥させたもの)にし保存します。捨てるところはありません。これからがとても楽しみです。

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 食べるということは人間以外の生きもの命を自分の命に代えることだと思っています。だから食べるときに「いただきます」と言うのではないでしょうか。新米や柿を食べていると、必ずと言ってよいほど“今年は日照時間が少なくて大変だったなあー”と、農作業を振り返る話になります。これらの話しは、人間労働に加勢してくれた草木への感謝ではないかと、この頃感じています。

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 食物自給率の低い日本では地産地消が叫ばれています。私もそのように思います。いくらでも地元で食料は作れるのに、わざわざ遠くから食料を運ぶには多くの化石燃料を燃やします。今年も世界各国で気候変動によって異常気象が暴れています。この原因のひとつは海水温度の上昇ですが、上昇は地球が温められているから起こるそうです。ですから、これ以上海水温度を暖めないようするためには、二酸化炭素排出の減少にかかっています。

 私たちは生きていくためには食べなければなりません。私も農家が作ってくれた新米を、両親と一緒に美味しく味わいたいと思っています。(事務局 岡部浩之)

2016年10月 6日 (木)

気候変動にブレーキをかけられないのか

 新米が美味しい季節。いつも友人が届けてくれる新米をさんま焼きと美味しくご馳走になった。新米を送ってくれた千葉県の友人にお礼の電話をすると、ことしは量も味もよろしくない、と言った。9月の「日照時間が短いからだ」、と残念がっていた。

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 新米が美味しいと言えば思い出すのが、白神山地から流れ出る水で作っている新米の美味しさだ。白神山地から湧き出るミネラル豊富な水が赤石川に流れ、海岸付近の田んぼで作った米は光り輝き、塩だけで食べても美味しかった。20数年も前の話しだが、宿泊した民宿の女将さんが自慢していたことを思い出す。

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 この白神山地は世界自然遺産に登録されているが、ここに至るまでにはマタギをはじめ地元民とその応援者の青秋林道工事ストップの闘いがあったことを忘れてはならない。

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 先月(9月)、沖縄県北部のやんばるの森に入った。案内してくれたNPO法人奥間川流域保護基金代表・伊波さん、伊禮さんには大変お世話になった。

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 この森は沖縄県民60%のいのちの水を溜めている。世界自然遺産の候補にもなっている。しかし、この森は米軍のヘリポート基地工事、米軍海兵隊の実習訓練地で荒らされている。

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 当然、この高江地域では地元民や応援者によって「オスプレイ・ヘリパッド建設阻止」の闘いを継続している。現地を訪れた私たち19名は、激励の言葉と共に僅かなカンパをしてきた。先日、「県民会議 オスプレイ・ヘリパッド建設阻止」高江現地実行委員会から、そのお礼のハガキが届いた。

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 水がなければ生きていけない私たち、そして主食の美味しい米づくり欠かせない水を育んでいるのは森だ。現在、「白神山地は気候変動によってブナの森が危ない」、という地元民の声がある。  

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 今年、世界各地で気候変動による異常気象が大暴れしている。気候変動にブレーキをかける運動が世界各国から何故起きないかと、怒りに似た感情が湧く中、自分は何が出来るのかと考えながら、足尾の森作業をしている。高江現地闘争に支援してほしい。カンパの振込先は上の写真口座へ。(理事 髙橋佳夫)