気候変動にブレーキをかけられないのか
新米が美味しい季節。いつも友人が届けてくれる新米をさんま焼きと美味しくご馳走になった。新米を送ってくれた千葉県の友人にお礼の電話をすると、ことしは量も味もよろしくない、と言った。9月の「日照時間が短いからだ」、と残念がっていた。
新米が美味しいと言えば思い出すのが、白神山地から流れ出る水で作っている新米の美味しさだ。白神山地から湧き出るミネラル豊富な水が赤石川に流れ、海岸付近の田んぼで作った米は光り輝き、塩だけで食べても美味しかった。20数年も前の話しだが、宿泊した民宿の女将さんが自慢していたことを思い出す。
この白神山地は世界自然遺産に登録されているが、ここに至るまでにはマタギをはじめ地元民とその応援者の青秋林道工事ストップの闘いがあったことを忘れてはならない。
先月(9月)、沖縄県北部のやんばるの森に入った。案内してくれたNPO法人奥間川流域保護基金代表・伊波さん、伊禮さんには大変お世話になった。
この森は沖縄県民60%のいのちの水を溜めている。世界自然遺産の候補にもなっている。しかし、この森は米軍のヘリポート基地工事、米軍海兵隊の実習訓練地で荒らされている。
当然、この高江地域では地元民や応援者によって「オスプレイ・ヘリパッド建設阻止」の闘いを継続している。現地を訪れた私たち19名は、激励の言葉と共に僅かなカンパをしてきた。先日、「県民会議 オスプレイ・ヘリパッド建設阻止」高江現地実行委員会から、そのお礼のハガキが届いた。
水がなければ生きていけない私たち、そして主食の美味しい米づくり欠かせない水を育んでいるのは森だ。現在、「白神山地は気候変動によってブナの森が危ない」、という地元民の声がある。
今年、世界各地で気候変動による異常気象が大暴れしている。気候変動にブレーキをかける運動が世界各国から何故起きないかと、怒りに似た感情が湧く中、自分は何が出来るのかと考えながら、足尾の森作業をしている。高江現地闘争に支援してほしい。カンパの振込先は上の写真口座へ。(理事 髙橋佳夫)
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