「森林の日」に描いた“自給自足と地産地消”がベースの今後の暮らし
本日(5/20)は森林の日。日本の国土の約7割が森林であり森林率は世界でも3番目の森林王国である。その全森林面積の約4割が人工林の杉、檜である。人工林は十分な手入れがされず不健全な森になっている。異常気象の局地的大雨ではその杉、檜が甚大な災害を引き起こす要因にもなっている。
子供の日、地球温暖化の危機を止める文が目に留まった。それは、「最近地球温暖化による漁業や農業の被害をテレビで目の当たりにすることが多い。農業の例で言えば例年に比べ気温が高いため雪が降らず土が凍り野菜が出荷できなくなってしまう。漁業では水温が高いままで例年取れる魚がとれないということも起きている。この温暖化を止める1つの方法として排気ガス等を削減することが大切だと僕は思う。排気ガスを減らすためにすることは沢山あるが一番取り組みやすいのは、歩いて行ける所には車は使わない事だ。たったこれだけでも排気ガスを削減できます。難しく考えずに身近なことから取り組んでいくことが大切だ」という12歳男子が書いた文。
男子の文が胸に響き、今までの森づくりの延長線上では駄目だと思った。心を入れ変えて、次世代の命を育む基盤となる木を植えようとシニアに呼びかけ、私の森づくりエリアの足尾で木を植えていく。
木を植えながら、新型コロナウイルス感染脅威で考えさせられた今後の日本の暮らし方を語り合いたい。そのひとつは「自給自足・地産地消」であり、その暮らしの基盤は健全な森の恵みが持続していくことが前提ではないか。そのための森づくり運動を描いてみた「森林の日」。シニアは縁側でのんびりしている場合ではない。今後も異常気象とウイルスの脅威は止まらない。シニアは次世代のために1本でも木を植えよう。(森びとアドバイザー:松井富夫)
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