市民の知見が試されている日本エネルギー政策
私の住んでいる能代市は「洋上風力発電の促進区域」に指定されています。市民の話題になっていますが、「石炭の埋め立て」と声も聞こえています。埋め立て地のある港に行ってみると、砂地にはハマナスが赤い実を付けて群生していました。その周辺では、騒々しい雰囲気で工事が行われていました。
近くに行ってみると鉄柵で囲まれた「産業廃棄物最終処分場」と看板に書かれていました。処分場は能代火力発電所の裏手にあり、この発電所は昨年3月に3号機が運転開始、1号機、2号機と合わせると180万kwを出力します。ここの燃料は石炭で、年間約440万㌧の輸入石炭を燃やしています。この滓(石炭灰)の捨て場が処分場です。これが「石炭の埋め立て」ということでした。
洋上風力発電工事 石炭火力発電
政府の「非効率な石炭火力発電の廃止」は効率的な石炭火力は推進するということが能代市ですすめられています。先日から洋上風力発電の基礎工事が始まりました。埋め立て地は新エネルギー利用促進の用地にする計画ですが、地元民の未来を見通す知見とアクションが試されている気がしています。(秋田県FC・今村 博)
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