天空の杜に旅立った宮脇先生に誓った森づくり
私が宮脇先生に初めてお会いしたのは1994年。現役のとき、JR四ツ谷駅近くで行われた「鉄道沿線の森づくり」会場だった。新生JR東日本の労使の協力で進められたイベントの時でした。 その現場での宮脇先生は、集った人々を見回し、そこで語った時の眼光の鋭さは今も忘れることが出来ません。それから12年~13年経って、再び、私は宮脇先生にお会いしました。森びとインストラクター養成に応募し、その講義で先生は「いのちの森づくり、土地本来の本物の森づくり、死ぬ気でやれ!本物になれ!木は根、根は土がいのちだ!等々を繰り返し、私たちに話しかけていました。 当時の私の姿勢は上部組織の指示を問題なく担っていれはよいということでした。森インストラクター養成も当時の労組からの義務感で手を挙げていたと思います。その私の姿勢は、養成講義で上映された「砂が流れる」(NHK放映)を涙ながらに観て、宮脇先生の言わんとすることが分かる気がしました。その気持ちが私の足尾での森づくりの原動力になっています。 7月16日、天空の杜に旅立った宮脇先生。今月15日の宮脇先生を偲び、先生の遺影の前で、私が誓ったことは、先生の教えに近づき、命ある限り森びと活動を続けていくことでした。(栃木県FC・橋倉喜一)
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