山と海に木を植えて、暮らしの基盤を健全にできないか
シニア世代に入ると時間の経つのが早いと感じる。そんな時、どういう訳か自然と触れ合い、四季の変化を受け止める時間を大切にし、自然の恵みをいただき生きていることの喜びを大切にしたいと思う。 夏から秋の気配を感じている今、昨年から始めた家庭菜園と海釣りで秋の足音を感じている。夏野菜は大収穫で家族は自然の恵みをいただくことができた。ところが、湘南の海は“磯焼け”になって、海の森が剥げて深刻な環境問題になった。磯焼けの原因は色々なことが考えられるが、海水温の上昇、海流の変化による貧栄養化、ウニ(藻食動物)やアイゴなどの海藻を食べる生物による食害が原因と言われている。 長年のお付き合いのある県会議員は、変わりゆく沿岸海洋環境を何とかしたいと地元の漁師やダイビングショップの有志でウニの駆除を行い、海藻を増やし、湘南の海を砂漠化させない海藻群の再生に取り組んでいる。
豊かな海を維持するためには直接の対応と合わせて、森林が創り出すミネラルや腐殖酸による栄養塩類の吸収能力を高めるなどの機能により、海の生き物の住かとなる海藻を育てている。神奈川県は海あり山ありで、県民はその生態の働きによって生活している。海の森づくりの仲間たちに、“山と心に木を植える”活動を呼びかけてみたい。(神奈川県FC 木之下貴弘)
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