草木の恵みを生活に取り入れられる温暖化対策は待ったなし!
4ケ月振りに足尾・松木沢に入った今月16日。春の陽気になった都内の草木のように、足尾の木々の新芽の膨らみを楽しみにしていました。もう一方の気持ちは春を待つ木々が寒そうにしているのではないかということでした。 現地の森の木々は春を待つ冬芽が少しばかり膨らんでいる程度でした。その陰には、森づくりチームの冬の森作業の姿が目に浮かんできました。獣害対策や育樹作業のお陰で雪の多かった冬をのりこえて、木々たちが元気そうでした。 2月28日、IPCCは5つの温暖化シナリオを公表し、これまでより表現を強めて「人為的な気候変動が自然や人々に広く悪影響と損失・損害を与えている」と警告しました。この警告を読んで、私は、今までの足尾での森づくり活動に何をプラスできるかを考えながら足尾現地に向かいました。 現地に立っての私の結論は、生活の中での二酸化炭素削減と草木の吸収力を高めることでしかない、それもできるだけ多くの方々と一緒になっての活動にしていくしかないということでした。そこで私は、林野庁が打出した「2050年カーボンニュートラル実現に向けた国民運動」としての10年間で1億本の木を植える運動をサポートできればと思っています。100年以上も生き続けている神宮外苑の木々を伐採して再開発をするという都の事業には驚いていますが、このような気候変動にアクセルを踏む行政にも都民の怒りの声を突き付けていきたいと思います。東京都FC 松井富夫
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