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2013年1月 3日 (木)

原発に頼らない森と生きる暮らしとは?

P1013023  今日の朝の気温は零下13度でした。日中でも零下5~6度の森の中での暮らしはやることが多い。夜10時頃には太いミズナラの薪をストーブに入れて寝床に入り、朝方に起きて用を足したら、またストーブに薪を入れる。寝床に入る前に、窓から積雪の様子を見て布団にもぐる。天気の良い夜は月の光りで森の様子が分かる。

P1033398  朝、積雪があれば除雪機で雪をはらい、薪置き場から窓際に薪を運び、さらに必要だけ薪を室内に運ぶ。運びながら積雪の上を歩いた動物の足跡を見て、必死になって森と生きていることを知る。足跡を見て、生ゴミに気をつけなければということが頭を過ぎる。

P1013037 ストーブは薪の種類によって燃え方が違う。4~5年経った薪はどうしても雨や雪がしみ込み腐る、あるいは虫が薪に入って木質が劣化してしまう。このような薪は燃え尽きる時間が早く、炎の勢いが弱く暖かさもぬるい。燃え尽きる時間が短いといっても1時間は燃えてくれる。木の種類によっても燃え尽きる時間や暖かさが違う。ヤマハンノキやヤシャブシは燃え尽きる時間も短いし、暖かさが弱い。最高な薪は、2~3年間自然乾燥させたミズナラ。安定した暖をめぐんでくれる。

P1023044  厳冬の日でも有り難いのは、天気の良い日の朝9時頃になると、太陽の陽が部屋を暖めてくれることだ。さらに、ログハウスなので2日間もストーブを燃やしていると、木が暖かい空気を取り入れ、部屋の温度を調整してくれることだ。そして、除雪した後に飲む雪割りの酒は実にうまい。

 森(自然)と生きていくということは難しいことではなく、昔の生活に戻れと言うのでもなく、寒い時は少しばかり厚着をして、少しの汗を流して身体を動かし、その合間に森の動きを見ながら森と向き合い、そこから得る知恵と技を暮らしに活かしていくことだと実感している。森と人との関係を“ほどほど”にしていけば森と生きていくことは可能なのである。

P1023396 昨年、私たちは全ての原発が稼働しなくとも電気のある暮らしを経験した。この事実に自信をもち、時代が求めている原発に頼らない森と生きていくライフスタイルを創造・実践していくことが私たちの急務だと思う。(OWL)

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