森づくり体験が宿る“森とも”の森に感謝!
早いものであと3日過ぎると2月を迎える。昨日(28日)、2004年から当委員会設立の準備、新宿事務所でその後の運営に携わってきた皆さんと語り合った。その2人である当会のアドバイザー・竹内巧さんと岸井成格理事長は病魔と戦っているので、2人の分まで当時の体験を振り返った。
筆者も含め集った方々は来年で全員70歳を過ぎる。“地球温暖化を防ぎたい!”と出発した当会の事業だが、体験を振り返ってみると、想像していた運動と体験は同じではなかった。
足尾の場合、樹木は想像していたよりも生長してくれたし、その過程では育樹・育苗作業の大切さを体験した。人の都合に合わせた森づくりでは樹木を元気にさせることができない体験をした。
鹿や猿、ウサギ等に幼木を食べられてしまった後の悔しさ、食べられても翌年には食べられた枝の脇から新芽が顔を出した時の嬉しさ、300段以上の階段を上り下りしながら土や間伐材を運び揚げた苦しさ、共に汗を流したスタッフとの悲しい別れ等を体験した。
足尾の森、八幡平の森そして南相馬市の森の防潮堤の森には、植林ボランティアの体験が宿っている。これを“森とも”達と共有していくことが次への豊かな想像へ結びついていく気がする。森と向き合ってくると、自然から、“森とも”からそんな力を授かる。
2018年を迎えて、植林地で眺める風景は“森とも”の心を癒し、想像力を豊かにしてくれると思う。貴重な体験をしてきた岸井さんと竹内さんに、集った森びとからメッセージと写真を送った。(理事 髙橋佳夫)
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