「新しい日常」のヒントは先人が築いた暮らし方の中にある
東京での新型コロナウイルス感染者数が一桁台に減らない。アメリカでは経済の活性化が感染拡大と関係があるのか不明だが、全米50州のうち西部カリフォルニア州や南部フロリダ州をはじめとした21の州で、1日に確認される感染者の数が増え続けている。
ブラジルの感染拡大は政治の問題が大きいが、いわゆる先進国の感染者数が減らないことが不安だ。政治の問題は色々な方々から言われているので、新型ウイルスと向き合う己の課題をまとめている。
そのひとつに挙げたいことは、「新しい生活様式」、「新しい日常」、「ウィズコロナ」に孕まれている、その危険な事とは何かだ。世間では、新型ウイルスに感染しない方法だけに目が向けられている気がする。
感染防止の労働現場の見直しが社会へ浸透している。経営者からすれば固定費削減につながるテレワーク、オフィスビルの多様化等など。経営者だけがウハウハになる社会の到来か。自民党も行政上の手続きをネット化、そのための5G推進に懸命になっているようだ。テレワークが新しい働き方であれば、それに相応しい労働環境を整えなければ労働者間の格差が拡大されるのではないかと心配する。
利益が伴わない市民のボランティア活動では、インターネットを上手く活用していければ活動にゆとりがでてくる。自分たちだけの殻に閉じ込まることなく、世界の地球人との連携を募り、全ての命を育む土台(基盤)を元気にさせたい。「新しい」ということの本当の意味は、先人が築いてきた森に寄り添って暮らすという“本来の生活様式、もともとの日常”ではないか。これらを社会の常識に執りもどすことが筆者の課題のひとつにしている。
(理事・高橋佳夫)
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