新しい故郷の土台を育てる南相馬市の仲間たち
今日は、東日本大震災・フクシマ原発事故から10年。被災した方々は心の痛みや悲しみは10年経った今でも消えることはありません。南相馬市の森の防潮堤近くでは白鳥がのんびりと旅たちの準備をしている写真が南相馬市に住む岩橋さんから送られてきた。
私は、10年前の震災ボランティア以降、南相馬市の森の防潮堤づくり応援で出会った市民の皆さんと付き合っていられることがとても嬉しい。被災した市民の様々な思いが詰まっている瓦礫と山砂等の盛土に木を植えている市民の皆さんの森づくり活動やその写真を見ると、元気が湧いてくる。
津波に流された松の木の根で家を壊された渡部さんが、ふるさとの木による命の森づくりに共鳴してくださり、森の防潮堤づくり応援の責任者になって8年間も苗を育て、木を植えている渡部さん。副代表の菅野さんは、家族全員が津波で犠牲になり、奥様とは未だに会えていない。70歳を迎えて、年を重ねながらの一人暮らしの菅野さんも、苗木を育て、木を植えている。そんな方々のムードメーカー役と愚直に森を育てている松林さん。男性が多い中で温かい汁やお茶で場を和ます山田さんと岩橋さんの奥様。
寂しさや、悲しみそして原発事故への不安を語らずも、皆さんは何かに希望をつなげているのだろうと思う。その気持ちを大切にしたい。その希望は命を育む土台の森が、未来につなげてくれると信じている。私は健康である限り、その希望の土台を元気にしたい。(広報スタッフ・高橋佳夫)
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