間もなく北帰行!籾を探す白鳥と人の心の距離感
雪国の3月7日なのに朝から晴。先月までは降雪量が多かく、寒かったのですが3月に入って日中は暖かい日が多くなりました。雪の下で耐え抜いていたナズナが顔を出しくれました。ナズナが顔を出すと、我が家の庭の草取りを始める頃になります。
周辺の田んぼの雪が溶け出すと白鳥がやってきます。そしてくちばしを泥に入れて、何やら餌を探しています。クチュ、クチュという音が忙しなく聴こえてきます。間もなく、北帰行が始まるので、山形県米沢周辺の米(籾)で栄養補給をしているようです。
必死なって籾さがをしている白鳥を観ていると、近所の人の稲刈りが白鳥の命の営みにつながっていることを感じます。コロナ禍の活動自粛の生活で見つけた嬉しいひと時です。また、白鳥も鳥インフルエンザを運んでいるのではないか、という意識が頭をよぎりますが、これも自然界の一員である人間の心得ではないかと思います。
白鳥を観察するために餌を与えるというのは人間の都合です。こんな事を考えられるようになったのも、コロナ禍の生活のお陰です。生きものたちと人間の付き合いを考えさせられているこの頃です。無事にシベリアに帰って子育てをして、来年は親子で籾探しをほしいと願います。(山形県FC・佐々木一志)
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