ポストコロナ社会像のヒントに『ダニが刺したら穴2つは本当?』を
大雨が降り、土砂流出や土石流が発生すると何十年以上もせっせと土壌をつくっている土壌分解動物たちはどうしているのかと心配しています。流された岩石のでは草木が直ぐに生えない。岩石の上では地衣類等が土壌づくりをはじめてくれてから、植物遷移がはじまります。
昨日、『ダニが刺したら穴2つは本当か?』(法政大教授島野智之著・風濤社発行)が著者から送られてきた。土石流の後のそのヒントはこの本に書かれていた。以前から、島野さんとはこんな話をしてきたが、この本はポストコロナ社会像を考えるうえでその基礎が分かる。
土壌づくりをしてくれるダニたちの働きが、私たちの生存基盤である森の生長を助けていることがこの本で分かる。そして、ダニたちは渡り鳥や他の生きものたちとの連携を巧みにやっていることも知ることができる。
このようなダニを調査・研究し、分かり易くまとめている島野さんに感謝です。私にとって、この書はポストコロナ社会像のヒントを与えてくれる大切な一冊です。島野さん、ありがとうございました。(顧問・高橋佳夫)
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