生涯、森づくりの主役でありたい
宮脇 昭先生がお亡くなりになりました。ご冥福をお祈りいたします。
「まじぇる まじぇる タブノキ タブノキ タブノキ」と3回大きな声で言って植えなさい。好きな奴だけ集めない。目で見、匂いを嗅ぎ、なめて、触って調べる。大勢な人の前で麦わら帽子の先生の元気な頃を思いだします。幼木を2本植えたら林になり、3本植えたら森になり、5本植えたら森林になると、日本一いや、世界一多くの木を植えてきた私の先生。人間、本気になればできないことはない、と教えられました。森びとインストラクター養成時の、「土地本来の本物の森、いのちの森を足元からつくっていこうではありませんか」と話す姿が思い浮かびます。
「森づくりはあなたが主役です。まだ間に合います」と、今でも宮脇先生の大きな声が忘れられません。
森を壊したらバチが当たるとして、先人は集落に神社や祠 山の神 水神さまなどを祀ってきました。
今、先人たちの森と生きる暮らし方を甦らす時が来ていると感じます。森を衰弱させてきた結果、そのバチが当たり、日本人は(世界中の人が)毎年のように想定外の異常気象に怯えています。文章を書いている13日にも、大雨が全国的に降り、土砂災害の報道が流れています。
「鎮守の森」に興味を持ち、福島県中通り周辺の森に立ち寄っています。そこには、土地本来の高木から低木、下草がきちんと役割をもって小さな社会をつくっています。長い時を経ても、神社を雨、風、火災などの災害から護っていることが窺えます。
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