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2021年7月

2021年7月30日 (金)

栃木県民の“2050カーボンニュートラル”を実現したい!

 私の予想通り、日本中でデルタ株が猛威をふるい1日で1万人を超えるコロナウイルス感染者が出てしまいました。私たちも必死に感染を防ごうと思っていますが、見えないウイルスの猛威に負けているようです。地球上では温暖化が収まらず、シベリアなどの永久凍土が溶けだし、その中に2万以上の未知のウイルスが眠っていると言われています。発生対処型の対応では防御は後手後手になり、混乱が増すだけになってしまう気がしています。

Dscn7519         足尾ダム

 こんな中で、私たちは二酸化炭素削減を何とかしなければと思い、二回のファンクラブメンバー会議を開き、栃木県議会への温暖化防止の「請願書」をまとめています。提出にあたっては、お付き合いのある県会議員とお会いし、意見交換を行っています。議員からはアドバイスをいただき、私たちが要望する植樹の候補地に関しては、県の土留め工事や植生工事を請け負っている会社から工事当時の状況を聞き取っています。

Dscn7480       県議との打合せ

Dscn7529    足尾町会社からのアドバイス

 9月の県議会までには更に「請願書」を実現できる内容に話し合っていきます。多くの皆さんからのアドバイスをお待ちしています。

Dscn7522 (栃木県FC・橋倉喜一)

2021年7月24日 (土)

気候変動に無関心では生活の不安は消えない

 今日(24日)も真夏日、外の気温は35℃を超えています。各地で局地的な豪雨、雷雨があちこちで起きているこの頃。車を運転しているといきなり大粒の雨がフロントガラスをたたきつけ、数キロ走ると道路は渇き、青空が現れる。スマホが天気を予測してくれて便利だ、ということだけでは不安は消えない。誰もがおかしいと気づいているはずです。

Cid_image002_jpg01d780ab  熱海市で発生した大規模な土石流では、多くの人が亡くなり、まだ発見されない人がいます。住居が流された人はこれからの生活が不安だと思います。今までの延長線上で生活できない私たち。自分ごととして、「土砂災害」も知っておきたい。斜面がゆっくりとずれ動く「地滑り」、土砂や石が一気に下流へ押し流される「土石流」、雨水がしみこんで斜面が崩れ落ちる「崖崩れ」。自宅の周辺を調べて、不安を少しでも少なくしたい。

Cid_image008_jpg01d780ab  新聞報道を読んでいると、熱海市の土石流は人災ではないかと思います。行政と業者の責任の擦り合いはよしてほしい。

Cid_image006_jpg01d780ab  気候変動による豪雨災害は自分ごととして、やるべきことをやっていかないと同じ被害を浴びることになる。

Cid_image012_jpg01d780ab  山に木を植え、心にも木を植えていくことが問われています。(福島県FC・齋藤 章)

2021年7月20日 (火)

地域の“2050カーボンニュートラル”を描きたい

Dsc05774 関東地方が梅雨明けしましたが、この頃の梅雨はジメジメした長雨ではなく、ゲリラ豪雨、線状降水帯による大雨と洪水が発生し、各地で住宅地や森が壊されています。その背景には人災と言われても仕方ない異常気象に向き合う自治体の姿勢が問われています。コロナ感染と異常気象の猛威という見えない自然災害の恐ろしさを実感しています。

Dsc05775  茨城県FCは7月13日、寺での森作業終了後にミーティングを行いました。その中身は、自然災害の恐ろしさの内容を出し合い、その要因の多くが私たちの暮らしと無関係でないこと、しかし、その事は社会に拡がっていない。そんなことを言っているだけでは何も変わらないのではないか。私たちにできることは何かを話し合いました。

Dsc05773  茨城県FCができることに焦点を当て、生活の中に二酸化炭素排出削減方法を取り入れ、同時に、二酸化炭素を吸収する木を少しでも植えることに議論を集中させました。とは言っても現実的な方策が浮かばず、自治体からもアドバイスをもらうことにしました。来月、寺の草刈り後にその話合いをすることにしました。(茨城県FC・済賀正文)

2021年7月18日 (日)

市民の知見が試されている日本エネルギー政策

 私の住んでいる能代市は「洋上風力発電の促進区域」に指定されています。市民の話題になっていますが、「石炭の埋め立て」と声も聞こえています。埋め立て地のある港に行ってみると、砂地にはハマナスが赤い実を付けて群生していました。その周辺では、騒々しい雰囲気で工事が行われていました。 

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014  近くに行ってみると鉄柵で囲まれた「産業廃棄物最終処分場」と看板に書かれていました。処分場は能代火力発電所の裏手にあり、この発電所は昨年3月に3号機が運転開始、1号機、2号機と合わせると180万kwを出力します。ここの燃料は石炭で、年間約440万㌧の輸入石炭を燃やしています。この滓(石炭灰)の捨て場が処分場です。これが「石炭の埋め立て」ということでした。 

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010    洋上風力発電工事005      石炭火力発電

 政府の「非効率な石炭火力発電の廃止」は効率的な石炭火力は推進するということが能代市ですすめられています。先日から洋上風力発電の基礎工事が始まりました。埋め立て地は新エネルギー利用促進の用地にする計画ですが、地元民の未来を見通す知見とアクションが試されている気がしています。(秋田県FC・今村 博)

2021年7月15日 (木)

東京ファンクラブが活動を再スタートしました

 皆さんこんにちは。この間、開店休業でありました東京FCは4月、再結成の準備会を開き、先月、再結成しました。スタートのメンバーは5名ですが、15年間の足尾森づくりで培った知恵と森を受け継ぎ、新生「森びとプロジェクト」の活動を進めることにしました。

Photo  活動の場は、東京と足尾になります。東京での森づくりを模索しながら、足尾では「里親植樹」事業の事務手続きや育樹を応援しています。

Photo_2  私の活動の拠り所は、「生存の基盤は、人間を含めた地球上の生き物が命を育むことの出来る自然環境が保たれている」という考え方を基にした活動です。世界中の人間が想定外の異常気象の被害に遭い、居住地を失う事態を強いられています。日本でも豪雨被害によって仮設住宅で暮らしている方、世界では国境を越えて生きていかなければならない状況です。

1  私たちと未来のこどもたちのために、なんとしても持続的な生存環境を保たなければならないと思っています。私たちは、改めて森に生かされていることに気づき、気が付いた人は生存のためにできるアクションを起こさなければならなくなっています。

Photo_3  東京では、三多摩地域の皆さんと森の散策を計画しています。また、「里親植樹」にも参加していただき、“山と心に木を植える”活動を広げていきたいと願っています。各県ファンクラブの鎖那さん、宜しくお願いします。(東京FC代表・松井富夫)

2021年7月13日 (火)

今だからこそ、森と生きることを考えたい

 2021年度も半年が過ぎ、暦の上では「小暑」。梅雨が開けていよいよ本格的な暑さがやってきますが、梅雨前線が日本上空から動こうとしません。今年も、線状降水帯が居座って、熱海や九州、西日本日本海沿岸地域、そして秋田県等で土砂崩壊・河川の氾濫が発生、周辺地域の人々は不安な生活を強いられています。Photo_2 梅雨の晴れ間、千葉市緑区の「昭和の森公園」を歩いてきました。ここは季節ごとの花が見られ、新緑の中は気分が爽やかになります。ここでは、市民の生命を守るための「市民による1.000年の森づくり」を行っています。公園のある場所では、落ち葉を集めて土づくりをしています。夫婦で散歩していると、森の中に溶け込んでいくような自然な感じがとてもうれしく思います。Photo_3 3_2 コロナ騒ぎで疲れ切っているこの時だからこそ、森の不思議な力をいただけることは大事ではないでしょうか。その力は、私たちの社会の矛盾を感じさせてくれるようです。Photo_4 感じ取った事は、政治に反映させていかなければと思います。未来を生きる若者がこれからもこの地球で生きていけることにつながることを、つくりだしていきたいと思います。(千葉県FC・武田芳明)

2021年7月 4日 (日)

森の機能発揮に期待し、嬉しい恵みにも感謝した森作業

 先月(30日)、今年2回目の森の防潮堤の育樹(補植・除草)作業を行いました。前回から1ヶ月後の名取市「いのちの森」の様子は、草が膝くらいまで伸びた中で木々が生長していました。草の生長の勢いに驚きまました。

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Photo_2  森の一角に植えたブルーベリーとブラックベリーは実をつけていました。もう少し経つと無農薬、無肥料の自然の恵みをいただけます。楽しみなひと時を恵んでくれました。

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Photo_4  今回は、冬枯れが目立った常緑樹シラカシ、アカガシ、ユズリハ、シロダモ、ヤブツバキ、タブの苗を100本補植し、草刈りとクズの侵入を遮るためのつる刈り作業を行いました。

Photo_5  森作業を通じて、森に寄り添う暮らしを目指す事の大切さを仲間と共有しながら、森に囲まれ心地よい汗を流しました。育樹作業やポット苗づくりを通じて、本物の森を再生し、地球温暖化に少しでもブレーキをかけていきたいと思います。(宮城県FC・林雄一)