世紀末に生存が不安定な時代を迎えないための政治を願って、投票所へ!
私は1坪位の庭畑で毎年、旬の野菜2種類ほどを栽培している。スーパーに並べられている八頭身の野菜ではないが、見栄えは悪くても旬の香りと野菜の味が濃い野菜を食べられるので、スーパーの野菜に引けを取らない、と自画自賛している。
無農薬栽培で、肥料は少なめに与えている。その代り、マメ科の植物を最低1種植えている。何故なら、母から聞かされた事、森づくり運動を始めたころから学んでいるマメ植物の力を信じているから。
明治生まれの母は、「枝豆の根は土壌改良してくれる。根は残して豆だけ収穫する」と言っていた。森づくりをはじめてその事を調べて見ると、マメ科植物の多くは、空気中の単体の窒素を根で吸収することができ、光合成で生産されたでんぷん、糖分と物々交換して、菌と木々が互いに成長している様である。
その様子は、足尾の森づくりでも見られ、肥料木と言われているヤシャブシ、ニセアカシヤ等は栄養分が少ない荒廃地で60年以上も若き伸び、木々とって大切な土をつくっている。
ところで6月16日、清水正孝元東電社長がフクシマ原発事故後3日後、「炉心溶融の言葉を使うな」と幹部に指示していたことが判明した。4年前に炉心溶融を把握しながら公表しなかった東電の隠ぺい体質と「第三者委員会」なる組織には信用性が微塵もない。参議院選挙が始まった。経済が第一の安倍さんの戦略に惑わされずに、命を守ることを第一にした、「原発に頼らない森と生きるライスタイル」が社会の常識となるような政治に導いてほしいものだ。
原発が稼働ゼロでも暮らしの中では停電も無く、普段の暮らしを経験した私たち。けれども自然エネルギーから電気を暮らしに供給していくためには、地球上の気候が不安定では不安を抱いた暮らしとなる。原発に頼らない暮らしをもとめていくには自然(森と海)の警告に真剣になって耳を傾けていかなければならない。
その警告は今の暮らし方を継続していくならば、世紀末には「生存の危機」を迎えるから、森と生きる暮らしに転換せよ、ということらしい。現在の森と海の力は、世界中から排出される二酸化炭素量の44%を吸収できないという。
地球温暖化にブレーキをかける暮らしと社会の転換が求められているようだ。私は地産地消に近づく食生活、電球が切れたらLED化に変えている。その分私の小遣いは減るが、命を縮めないためにはひと時の我慢が必要だ。公の、国のために個の自由を我慢するのではなく、個々のいのちを守るためには我慢と勇気が伴うのではないか。そんなことを考え、期日前投票に行くか。(理事 松井富夫)
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