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2023年8月22日 (火)

樹徳高校のみなさん、ようこそ松木の郷へ。

 今日は8月21日、樹徳高校の環境学習が足尾・松木村跡地で行われました。コロナ禍で活動の自粛を余儀なくされていましたので5年ぶりの開催です。教諭3名、高校生7名の皆さんか来てくれました。森びとプロジェクトは、そのサポートをしました。

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 9時、森びと広場の「うんしゅう亭」に全員が集合したところで、森びと副代表・清水から「今日は、みなさんの先輩たちが植樹し育てた森を観察していただき、木を植えることで荒廃地がどのように変化したのか。私たち人間を含めた生き物は「森に生かされている」と言われますが、「森に生かされている」という様子を見つけていただき、地球温暖化に向き合っていければ幸いです。」と歓迎の挨拶をしました。

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 その後、2014年から植樹を開始した「民集の杜」に向かいました。この杜は2015年から樹徳高校の環境学習が行われ、先輩たちが植えた森の観察を行いました。生徒たちはめいめいに移植ゴテを持って、木の根元当たりの落ち葉をかき分け土を掘っていました。木の根元を掘ると小さなトンネルがあり、この穴はヘビなのか、セミなのかの想像をめぐらし、幹や葉っぱに触れながら「新しいはじめての発見」を探していました。そして、メモ帳を取り出し何か感じたことを書き込んでいるようでした。

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その後、民集の杜から歩いて臼沢の森に向かいました。陽の当たる森の入り口で松村スタッフが温度計で気温を測ると33度でした。高温を全員で確認した後、階段を登りました。約100段の階段を登り、「M&mべンチ」の所で「新しい発見」を探し始めました。落ち葉を移植ゴテでかき分けていると、ミミズが出てきました。ミミズはどのような働きをするのか。枯れた木はどうして枯れてしまったのか等を、その場で考えてもらいました。

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 森の中の温度を測ってみると気温は25度でした。その温度差を見て、全員が植物の働きのすごさを実感しました。すでに12時を過ぎていたので、入口の所で記念写真を撮って下山し、昼食をとることにしました。

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 昼食後は「うんしゅう亭」で、森を観察して、それぞれが感じたことを出していただきました。

 「草地と植えた所の違いがはっきりしている。」「人間が手を加えることで木が育つ、植えてないもが育っている」「森の中の土壌は柔らかい。生きものが暮らしているが、草地ではあまり見られない」「先輩たちが植えた森を見て、まだ5~6年なのに木が大きく成長していることに驚いた。」「動物が住めるようになったのは、すごくすてきなこと、植樹にかかわりたい」「木の成長でいろんな生物が集まる場所を作ったのがすごい」などの若者たちの「森の発見」が報告されました。

 少しの時間ですが、若者たちの感じたことをめぐって意見交換が出来ました。生徒の皆さんの「発見」にもありますが、木を植えること、森を育てること、その森に人間が生かされていることが共有できたのではと思います。そして若者たちの将来社会を考えるきっかけになればと願っています。

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 最後に、広井先生より「生態系が人間の生存とつながっている。五感で感じたものや経験したことは人生のプラスにしなければならない。それらは現場で継続していくことが大事である。」と述べて締めていただきました。樹徳高校の生徒、先生の皆さん、暑い中での「環境学習」お疲れ様でした。次回は秋の紅葉時期に来ていただけることを愉しみにしています。

本日のサポートスタッフは、松村宗、加賀、清水、大野でした。

(報告者は大野昭彦)

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