2021年11月15日 (月)

第9回南相馬市鎮魂復興市民植樹祭への参加

 去る10月24日(日)、晴天にめぐまれた中、第9回南相馬市鎮魂復興市民植樹祭が開催されましたが、昨年に続き新型コロナウイルス感染拡大防止のため、南相馬市民限定となりました。

 前日に南相馬入りした私たちは、南相馬市民でつくる「応援隊」のみなさんと一緒に、植樹祭も準備をしてきました。Cimg0017_2

Cimg0005

 当日は、約200名の参加で約500㎡に、常緑高木、落葉高木、常緑低木のタブノキ、スダジイ、アカガシ、アオキ、ヤマザクラ、ユズリハ等、21種類約3,000本(うち森びとから500本提供)を植樹しました。Cimg0037_2 開会式では、参加者全員で、東日本大震災で犠牲になられた方々と、いのちを守る森の防潮堤の提唱者である今年7月に亡くなられた宮脇昭先生への黙とうで始まりました。

 開会のあいさつは、市民植樹祭の実行副委員長をつとめる森びとプロジェクト中村幸人代表から、植樹の意味と震災によって亡くなられた方々の鎮魂の意味についての挨拶がありました。

Cimg0053   植樹指導は、横浜国立大名誉教授・藤原一繪先生が熱く指導していただき、参加者は早く大きく成長するよう祈りを込めて丁寧に植えていました。

Cimg0067

Dscn2036_2

Dscn2038_2

Dscn2043_2   来年こそは、全国からの参加者での第10回市民植樹祭の開催になることを祈念します。Dscn2047_2

 当日の参加者は、応援隊の皆さま、福島県FCの岩橋孝さん、岩橋恵美さん、東城敏男さん、筆者。森びとから中村代表、清水副代表、大野さん、加賀さん、済賀さんでした。

Cimg0012 (福島県FC・齋藤章)

2021年11月12日 (金)

森の恵みに感謝し、厳しい冬に備えます。

 先日、テレビニュースでシベリアなどの永久凍土が予想以上に溶け始めていると放送がありました。温暖化で氷雪が減ると太陽光を吸収しやすくなり、気温上昇が加速すると考えられており、温暖化のスピードが増しているとことに危惧をおぼえます。日々の暮らしの中で節電に努めるなど、出来ることをしていきます。

Dscn0482

 

 気象庁は11月10日、10月はラニーニャ現象が発生しているとみられ、冬の終わりまで続く可能性が高いと予測しています。これまで、ラニーニャ現象が起きた冬は気温が平年より低くなったり大雪になったりしたことがあるため、気象庁は今後の気象情報などへの注意を呼びかけています。秋田の地でも冬を迎える準備をしています。タイヤも冬タイヤに交換して来年3月まで冬の時代です。

 実家に戻って柿の木を見ると実がたくさんついています。今では取る人もなく小動物や鳥のえさです。活用できず残念です。森林のおかげで水は豊富にあり、今年も良米が出来ました。米の味は水だと思います。

Dscn0475

 森林に感謝です。ナメコもきくらげも多く取れました。今年も桜のホダ木を切り、木を活用して食卓に色を添えます。

Dscn0477

Dscn0481

 写真の渓谷は地元の阻谷峡(そやきょう)です。今年も紅葉はあまり良くありませんでした。気温が高いのだと思います。

Dscn0474

Dscn0470_3


(秋田県FC・船木藤典)

 

2021年11月 9日 (火)

自粛生活の閉塞感を和らげる木々に感謝

 立冬が過ぎ、めっきり日も短くなりました。千葉県でも朝夕の気温差が肌にしみてるようになりました。「文化の日」に気分をリフレッシュしようと、夫婦で自宅近くの稲毛の海岸を散策してきました。肌寒い秋を見つけようと出かけましたが、その気配はなく、海風を巧みに利用してセーリングを楽しんでいる人達、海岸の遊歩道をジョキングしている人たちが大勢みられました。Photo_4 さらに、足を延ばして春に訪れた「泉中央自然公園」に行き、植樹した木々たちを見てきました。植えた木々は樹高3㍍位に伸び、周りの森に溶け込んでいました。カエデ類の葉が赤色や黄色に染まり、池の水面にはその輝きを映し出していました。池にはカモが泳ぎ、紅葉を楽しんでいるようでした。まるで絵画を見ている気持ちになりました。Photo_5

Photo コロナ感染拡大が落ち着いていますので、自粛生活での閉塞感を和らげてくれたのが木々でした。生きていく過程で木々の働きを、改めて有難く思っています。Photo_6Photo_7 また、その恩返しのようになりましたが、先月行った南房総の「花嫁街道」の修繕と、台風で倒れた材でベンチを設置したボランティアが夫婦の気持ちを豊かにしてくれています。そのようなことを語り合える散歩ができることに感謝です。1
(千葉県FC・武田芳明)

2021年11月 5日 (金)

自然に逆らわない生活の知恵を現代の暮らしへ

 足尾の森作業に行くと何時も美味しい水が飲める。その水は日光市内の湧水で、先輩スタッフが毎回持参してくれる。Dsc_1303 私の住んでいる府中市を流れる多摩川の源流「水千」は、山梨県甲府市塩山の笠取山山頂直下にあり、その山はミズナラやブナの森である。東京昭島市を走る青梅線の東中神から拝島駅前に設置されている無料給水スポットがある。地下深くから汲み上げられた「深層地下水」で、水のおいしさの理由は分厚い砂利層にある。砂利層は地下水が流れ込める地層で川の流れによって造られ、地質は関東ローム層や粘土層が連続した後、深さ80m付近から50mに及ぶ砂利層によって構成され、深層地下水100%の美味しい水を住民は享受している。Dsc_1298 その深層地下水を汲み上げた府中市郷土の森の林内には、埋蔵文化財の発掘調査で見つかった「まいまい井戸」(まいまいはカタツムリの事で井戸の形がその殻に似ていることから呼ばれている)が有り、先日、散策した。176281 渦巻き状の道を降りて水を汲む方法で想定復元されたもので、多摩北部地域から埼玉県西部に多く見られ、同様な構造を持つ井戸は伊豆諸島や群馬県の大間々扇状地などに存在しているという。起源は明らかではないが平安時代のものと言われ、生活に欠かせない生活水の確保にゆるまない努力が費やされてきた歴史を学ぶことができた。森が蓄える水量と地下水の供給量で私たちの生活が維持されていることを改めて感じられた。Mizuhi1 当ファンクラブの活動のヒントにできないかと考えつつ、林内を去った。(東京FC・松井富夫)

2021年11月 2日 (火)

名取市の小さな「森の防潮堤」の機能を実感したい

 東日本大震災から10年の今年、津波被害から少しでも命や生活が助かる森をつくろうと始まった名取市の森の防潮堤づくり。私たちは「いのちの森」と称して苗木を植えて、育樹活動を継続しています。Dsc01082 その樹木は二酸化炭素を吸収しながら生長していますが、新緑や紅葉の時季には私たちの目や心を癒してくれています。今は、落葉樹の葉が色づき始めました。

Dsc01086 やがて葉を落として、寒風吹くこの地で厳しい冬に耐えていかなければなりません。落ち葉は土壌分解動物に分解され、砂と塩分が混じる土に栄養を恵んでいます。Dsc01084 今年は初めてヤマグリが実を付けてくれましたが、最近、森に入ってみるとその実は無くなっていました。食物連鎖が始まっていることを実感できていることを実感できました。12月1日には、当ファンクラブの仲間達とこの森の観察会を予定しています。改めて、森と生きる私たちの生存を考えてみようと思っています。(宮城県FC・林雄一)

2021年10月30日 (土)

未来を生きる米国の友と長いお付き合い

Dscn8304 明後日は衆議院議員総選挙。有権者の私は8月の横浜市長選挙からずっと投票の事を考えています。緑や森が溢れる未来、温暖化にブレーキをかける社会になってほしいと。海を越えた米国では温暖化対策を推し進めるバイデン政権が誕生しました。この大統領選では、バイデン候補の温暖化対策を支持する若い世代の影響があったと言われています。P5144054       2016年の友だち

 2016年と2019年に足尾へ訪問してくれた米国ミシガン大学のレズリ―教授の研究室の皆さんを長年サポートされているアシスタントのエミリーさんに、大統領選時の若い有権者(学生)の大統領選での取り組みについて聞きました。Dscn7232
 彼女は、「日本でも近々、とても重要な選挙が行われるようですね。大学のキャンパスは、若い有権者に(選挙のための)登録をしてもらうには最適な場所です。そのために、登録運動やソーシャルメディア(SNS)を使ったキャンペーンを行ってきました。前回の大統領選挙では、選挙の数カ月前から週に5日間、選挙前の数か月にわたりキャンパス内で学生の登録を行ったこともありました。アメリカの若い世代は、自然保護と投票を結びつけて考える傾向があります。彼らは、私が彼らの年齢のときに知っていたよりも、自分たちの住む世界について学んでいるようで、様々な意味でよりよい世界を目指しています。日本では若い人たちの感覚は違うのでしょうか?」との返事が届きました。ちなみに、米国では有権者名簿が正確で最新の状態であることを確保するために、州によって定期的に有権者登録を行う制度があります。Photo

14p エミリーさんのコメントを聞き、私は、自然を大切にする事と投票が結びついているという事に関して、私の学生当時を振り返ると反省するばかりです。私の周りで働く若者たちにも未来のことを真剣に考えている方々を見受けます。先日、期日前投票を行いました。投票所に並ぶ有権者の表情から、マスク着用ではありますが皆さん少しワクワクしている様に見えました。未来を生きる私たちのために、エミリーさん達との出会いを大切にしていきたいと思います。Dscn7307
(運営委員・太宰初夏)

2021年10月26日 (火)

季節の移ろいを歓迎しつつも生活は大変

先日24日、晴れ上がった長野市内から北アルプスの連山に雪のついているのをみつけました。この秋初めて見る雪です。その前の日、市内で降っていた雨が高い山では雪になっていたのでしょう。今年の長野は、夏あまり暑くならず、秋も早く進んでいるように感じます。まあ季節の変わり目にはいつも何か去年とは違うようなに思うものですが。0202e8ae2c9c4c25a922fc3d56a1beac その一方で、身近に感じられる自然はちゃんと季節の移ろいを教えてくれます。写真は家の近所で9月19日に撮りました。陳腐な表現ですが、抜けるような青空と真っ赤なヒガンバナのコントラストが秋の到来を教えてくれました。8e948597f7d040fcaca17f6361b99c1d 最近ではハナミズキをはじめとする市内の街路樹も色づき始めています。これは昨年11月19日のものです。もうしばらくの間、長野では秋を楽しめるようです。エルニーニョの影響で寒い冬になるという話も聞こえてきます。スキーをするので雪の降るのは歓迎しますが、一方で灯油や電気料金の値上がりもあって、この冬は過ごすのが大変だなとも考えてしまいます。(運営委員・井上 康)

2021年10月23日 (土)

温暖化にブレーキをかける政治を願って木を植える!

 臼沢の木々が、ほんの少しだけ赤や黄色に変わり始めた10月20日、今年最後の「里親植樹」が行なわれました。私もサポーターの一人として、今年最後の木を植えました。植樹をしながら思うことは、植えられた幼木は厳しい冬の寒さ、生き物たちの害に耐えながら春を待ち、私たちに恵みを授けられるように根を張ります。こんな事にも私たちが目を向けることの大切さを多くの人が感じてほしいということでした。Dscn7615 足尾町内はコロナ収束と衆議院議員選挙で何となく慌しく感じます。コロナ禍の生活で今までの日常では考えられなかったことを大切にしたいものだと思います。Dscn7745 地球温暖化になんとかブレーキをかけられないかと、森びと設立以来叫び続けてきましたが、市民の力だけでは政治を変えることは難しいと実感しています。私が所属している栃木県ファンクラブは県議会にその趣旨の陳情書を提出してきましたが、議会では継続審議になりました。その理由は、陳情書の趣旨には賛成だが、県内企業のカーボンニュートラル計画を県民に公表する部分が賛同されませんでした。温暖化にブレーキをかけることに“待ったなし!”ということが理解されなかったことはとても残念でした。Dscn7771 シニア世代の一人として、未来を生きる次世代にできることを続けるほかないと思いますが、衆院選挙戦の只中にいる有権者として温暖化にブレーキをかけていく政治に流れを変えられる候補者に期待したいと思っています。(栃木県FC・橋倉喜一)

 

2021年10月22日 (金)

日常の生活を自然界から振り返えりました

 先月(9月)、日帰りで足尾に入り、久しぶりの森作業で痛感した足腰の衰え。現地のスタッフに面目ないと思いながら、緊急事態宣言が解除されたので、巣ごもり状態の日常から少しでも脱出しようと近くの公園に行ってきました。Photo つくば市にある「赤塚公園」はアカマツの林があり、その周りにはイチョウ、桜、楓、木犀なども植えてある大きな公園です。しかも、植物園的な景観を造ってあるので、「楓の丘」、「花の森」、「水辺の森」、「野草の丘」を散策しながら植物の観察ができます。Photo_2 Photo_3 水辺には、鴨たちに混じって頭の白色の鳥がいました。「バリケン」という南米産の「野バリケン」が野生化したものとかで、全身が黒っぽく、顔面は赤く、頭は白色をした大きさはニワトリほど。初めて見たので、カメラのシャッターを押しました。Pa140003   私たちの森づくり(上下写真)Pa140004 後で分かったことは、沖縄ではこの鳥を観音アヒルと呼び、食用にもしているそうです。この日は10月だというのに気温が29℃の真夏日でした。季節に敏感な木々や植物たちも戸惑っていると思いながら公園を後にしました。(茨城県FC:仁平範義)

2021年10月18日 (月)

生活の当たり前を振り返り、できる事をやる

 先日、近くの公園を歩くと大型台風の影響で緑色のどんぐりがたくさん落ちていた。Photo_5 地球温暖化の影響による異常気象は、人間や動食物に生存を阻むような時代に追い込んでいる気がする。この1年間だけでも、今までの気象レベルをはるかに越えた気温の変化、強風と大雨そして雷、巨大化する台風が発生し、各地で観測記録を塗り替える事態になっている。それによる災害の規模や範囲も甚大となり、今までに体験したことがない規模となり、私たちを脅かしている。人間が富と豊かさを求めた結果、自然環境を不健全にし、私たちの生存を危うくしている。Photo_6 以前、足尾の荒廃地で植樹を行って感じたことは、壊わした自然環境を甦らすためには想像を絶する時間と労働力そして財源がかかるということだった。それも人間だけの力ではそれは実現できないことであり、そこには土、微生物、草木と生きものたちの働きがなければならないことも学んだ。Photo_7 この当たり前な考え方が日常の生活のベースになれば、「地球温暖化STOP!」への道はきり拓けるのではないかと思う。大気中に溜まってしまった二酸化炭素をこれ以上多くしないことが求められている今日、今を生きる一人として、少しでも身近で何かできることをやっていきたい。Photo_8(神奈川県FC・城本和利)